【超短編小説】犠牲はつきものなんてことはない
あなたは何かを成し遂げるために、我慢していることはありますか?
本当はゲームをしたい。
友達と遊びに行きたい。
しかし、テストがあるから勉強しないといけない。
就活しないと家追い出されるから面接行かないと。
多くの人は少なからず、上記のような経験をしたことがあるのではないだろうか。
そして、こうも思っているかもしれない。
我慢なんてしたくない、と。
そりゃそうだろう。
我慢なんてストレスの元凶だ。
人生、自分のやりたいように過ごしたい。
では、なぜ我慢をしなくてはならないのか。
それは…
圧倒的に時間が足りないのだ。
1日は24時間あるが、実際のところ睡眠や食事の時間などを差し引くと、そんなに残らない。
考えてみれば、当たり前のことだ。
だから、私は開発した。
睡眠も食事も必要にない体を。
この体になるまでに、だいぶ遺伝子をいじくった。
正直、もとの体に戻そうとしても、自分の塩基配列なんて覚えていない。
そもそも、戻す気なんてなかったから、バックアップを取ろうとも思わなかった。
しかし、お陰で1日24時間のすべてをフル活用できるようになった。
我慢をすることが大幅に減った。
時間は有限である。
しかし、私の寿命はあと何年なのであろう…
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