19おとうさん地域猫、お泊りする

アンチノールの飲ませた日、おとうさんは初めてうちにお泊りをした。

いつもなら
「じゃ、用事あるから」
とどこかに行く。
毎回うちに来る時間は
朝と昼と夕方の3回くらいで

昼寝をしていく日もあるけれど、それはベランダで寝ていた。

この日は、閉まっている網戸越しに
「入ります、はやく入れてよ」

というので
こんな遅い時間に部屋に入るなんて珍しいねと思いながら
部屋に入れた。

私が使っている座椅子にゴロンとして
朝の3時まで寝ていた。

おとうさんが泊まるのはいい。
調子が悪いのだから、外で何かあったら嫌だし家にいてくれたほうが私は安心できる。
だけど、うちの家はちらかっていて猫に危険なものもあるから
この日は夫がリビングでおとうさんの見守りをしてくれた。

危険もない、過ごしやすい部屋でゆっくり眠れたおとうさんは
朝の3時に起きてアンチノールを飲んで出かけた。

面倒くさがって寝ながらアンチノールを舐めるおとうさん

うちの夫は寝不足だった。

朝はまだウェットタイプもカリカリも食べられなかった。

アンチノールと一緒にちゅ～るは食べているけどおやつだから栄養が偏る。

だからとろとろタイプの総合栄養食を買うことにした。
アンチノールはその下に隠して飲ませている。

下部尿路ケアとか腎臓ケアとかいうやつにした。

この日の午後はアンチノール二日目。
アンチノールは昨日から7粒飲んだことになる。


おとうさんは久しぶりにウェットタイプのご飯を食べた。

水はまだ飲んでいないけど、ウェットフードだから大丈夫。

元気になってきている気がして嬉しかった。