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ゆるり飯坂温泉(福島県福島市)

今年初の温泉は、福島県福島市にある飯坂温泉。
今回は介護老人施設に入居している祖母みわこに会いに行った帰りに、両親たきおとふさこで行ってきました。

温泉街に行ったなら、できるかぎり共同浴場を巡りたい。できればおいしいビールも。

飯坂温泉の歴史
飯坂温泉は、奥羽(東北)地方有数の古湯であり、古くは「鯖湖の湯」と呼ばれ鳴子・秋保とともに奥州三名湯に数えられています。
2世紀頃、日本武尊が東征の折に病にかかり、「佐波子湯」に浸かったところ、たちまち平癒したという伝説あり。
1689年には松尾芭蕉とその弟子曾良が奥の細道の途中に立ち寄ったとされている。
明治時代に入りラジウムの含有が発見され、ラジウム温泉として飯坂温泉の名を全国に広めました。

芭蕉と曾良 入浴の地 
芭蕉が記した泣き言に同情しつつも、
恨みつらみ節が非常におもしろい。

温泉地の歴史は非常に興味深い。
特に発見したのが誰であるか。誰が入浴したか。
日本武尊は、飯坂温泉のほか草津温泉や宝川温泉、昼神温泉などにも名をあげている。東征の際…と書かれていることが多いので、日本武尊の足取りが導きだされておもしろい。

飯坂温泉発祥の地
お湯かけ薬師如来
湯神様である鯖湖神社のご本尊

さて。
飯坂温泉には9つの共同浴場があります。
今回は、鯖湖湯と大門の湯へ。

●鯖湖湯

鯖湖湯
入浴料200円


・源泉名
湯沢分湯槽、混合している6源泉は次のとおり
 1.湯沢源泉
 2.筑前源泉
 3.一本松源泉
 4.財産区大鳥源泉
  5.24号源泉
  6.大門源泉
・泉質  アルカリ性単純温泉
     低張性-アルカリ性-高温泉
・泉温  52.5℃
・利用量 217ℓ/min
・知覚的試験
無色・透明・無臭・無味、わずかに黒色微細粒子、気泡なし
・pH値  8.6pH
・泉質別適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

浴槽。陽の光が入りとても気持ちいい。
両脇2ヶ所にはあがり湯あり。
飯坂温泉共同浴場サイトより
https://www.iizaka-onsen.jp/
明治時代の鯖湖湯を平成5年に再現。
ひば、けやき、ひのきで建築。
浴室はみかげ石仕上げ。
高い天井が非常に気持ちいい。
明治時代の鯖湖湯
飯坂温泉共同浴場サイトより
https://www.iizaka-onsen.jp/
明治時代の鯖子湯は
現在の鯖湖神社のあたりにあったのかしら。
現在の鯖湖湯は神社の後手に。
左隣にある建築物は、
創業明治15年のほりえや旅館。

●大門の湯

大門の湯
入浴料200円

・源泉名
大門分湯槽、混合している5源泉は次のとおり
 1.大門源泉
 2.筑前源泉
 3.一本松源泉
 4.大鳥源泉
  5.24号源泉
・泉質  アルカリ性単純温泉
     低張性-弱アルカリ性-高温泉
・泉温  68.0℃
・利用量 115ℓ/min
・知覚的試験
無色・透明・無臭・無味、わずかに黒色微細粒子、気泡なし
・pH値  8.2pH
・泉質別適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

浴槽が浴室の真ん中にどーん。
浴槽の真ん中から温泉が流れ落ちています。
福島市観光ノートサイトよりhttps://www.f-kankou.jp/
大門の湯は9つある共同浴場の中で
1番熱い源泉が流れています。
熱さ番付があるなんておもしろい。
高台にある大門の湯。
福島盆地が一望でき、
信夫山もきれいに眺めます。


飯坂温泉は、とにかく熱い
共同浴場に足を運ぶたび地元の方たちから入浴のレクチャーをうける。いいねー。郷に入れば郷に従え、だね。
東京のあつ湯銭湯に慣れていたわたしには、この熱さは十分楽しめました。熱さが苦手の方は、地元の方に声をかけてからホースより水を足してください。
泉質は弱アルカリ性単純温泉なので、古い角質をとってくれる美肌の湯。湯上がりの肌はツルスベに。

あ。浴場名、間違えた。
⚪︎ 大門の湯
× 八幡の湯

はっと気付けば、そろそろホテルの夕飯時間。
ビールはまたの機会に。

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