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「楽しいこと」だけ詰め込んでいこう

 4月から晴れて無職になるので、いろいろと動き出している。
 まず始めたのは部屋の掃除だ。忙しいときには全く気にもしていなかったが、いろんなところが汚れている。きれいにしたら心もすっきりした。やはり、仕事に毒されているときは何か病んでいたのだろう。部屋の汚れは心の汚れというが、まさしくそのとおりだ。

 そして、無駄なものを買いすぎていることにも気づいた。特に服だ。何年も前のシャツやらズボンやらがクローゼットを占拠している。かなり太ってしまったのでもう着れないものすら残しているが、これは「いつか痩せたらまた着られるだろう」という切なる願いを込めてのものだ。仕事を辞めて生活リズムが安定したらまあ痩せるんだろうが、だからといって20代から30代のころの服を今さら着る気になるのだろうか。
 捨てるのももったいないし、いっそリサイクルショップにでも売ってしまおうか。どうせ二束三文にしかならないだろうが、金の問題じゃなくスペースの問題だ。きっと売り払ったらクローゼットも心もすっきりするだろう。

 しかしなんというか、ストレス解消のために買うだけ買ったはいいがろくに使わなかったものが多すぎる。積み本、積みゲー、タンスの肥やしになった服たち。「金を使う」という行為自体に快感を見い出しているのも問題だ。本来の楽しみって、そんなことじゃないはずなのに。
 「仕事をする」ということに軸足を置きすぎた弊害なんだろう。本来の軸は自分中心に置くべきなのだ。そうしないと人生のいろいろな部分がずれる気がする。もっと自分を大切にしていいし、時間に余裕を持つべきだ。仕事をするために生きてるんじゃなく、生きるために仕事をしてるだけなんだから。

 今は時間ができたあとのことを考えて楽しい気分でいっぱいだ。
 まずは花の名所を見て回ろう。山にも登りたい。そして北陸に旅行に行こう。ちょうど北陸応援割が始まったので良いタイミングだ。北陸新幹線に乗るのもいい。福井がやたら盛り上がっていたな。そういう陽の気分にあふれる場所に行くのもいいだろう。

 人間1人のキャパシティーなんて限られたものだ。いろいろ詰め込みすぎたら、できるものもできなくなる。
 だからこそ無駄なものは剥ぎ取っていきたい。そうして空いたスペースに「自分にとって楽しいこと」を詰め込むのだ。部屋の掃除とともに心の掃除をして、これからの道を明確にしよう。ごちゃごちゃ散らかっていたら何も見えやしない。捨てても問題ないものは、思い切って捨ててしまえ。

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