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仕事ばかりしてきた40男が味わう無職スローライフの旅

 なんだか出来の悪いラノベみたいなタイトルになったが、酔った勢いで書いていく。
 当方無職、退職金と貯金を切り崩して生きている社会不適合者だ。真っ当なサラリーマンに戻る気は今のところない。もういろいろ疲れてしまってフルタイムの働き手を卒業したい。このまま仕事ばかりの人生を送っていると、本当にただそれだけをこなす機械のような人間になってしまいそうだからだ。 
 で、そんな自分が離職後、なんとか人間らしさを取り戻そうと旅など始めている。
 旅はいい、ガンガン脳が刺激される感じがする。初めて乗る電車やバス、見慣れない車窓の景色。ルートも自分が決めたとおりに進む。というか誰も決めちゃくれないので当然だ。
 無限にある行き先から自分だけの正解を探す。それが脳に効いているのだろう。リーマン時代の「動かされている感じ」が全くない。自己責任、自己判断。人生は己の決断のみでできている。当然失敗も多い。だが次につながる失敗だ。経験値が得られ、前に進んでいる感覚が心地よい。
 今回はそんな自分がいくつか旅を重ねてみて感じた心得みたいなものを書いていこうと思う。旅慣れた人なら「そんなの当たり前だろ」と思うかもしれないが、初心者の戯言だと思って聞いてほしい。誰も聞いてくれなくても自戒のためにひたすら書いていく。
 ちなみに移動手段は公共交通機関のみというのを前提にしている。車やバイク持ちならまた違うかもしれない。

1、荷物はできるだけ軽くしろ
 重い荷物を持ったまま動いていたら疲れるし、気が重くなるだけだ。日中使わないものは駅のロッカーや旅館などにさっさと預けてしまえ。ロッカー代がもったいないならそもそも持ち歩くものを最低限にしろ。

2、日程を詰めすぎるな
 「全てが都合よく運んだら」みたいな考えで日程を組むな。
 当たり前にそれは遅れる。そして体も疲れてくるから1日のイベントが多いほど遅滞は起こる。
 そもそも休むため、楽しむために旅をしているのに、「何時までにここを出なきゃ」などという仕事みたいなデッドラインを自分で設定したうえでそれに怯えてどうする。

3、完璧なホスピタリティを求めるな
 地方に行く場合は特にそうだ。
 どうしても人間は良い体験をした場合にそれを引きずってしまい、全く別のシチュエーションでも同じものを求めたがるようだ。しかし都会や高級旅館で得られたホスピタリティを安価な宿や食事処で求めること自体が間違いだ。
 雑な人もいるし、行き届かないサービスもある。それ込みで旅の楽しみとして受け入れたい。それが嫌ならチェーン店にでも行け。

4、飯の場所はよく考えろ
 有名な観光地には人が集まりやすい。だから店が乱立する。そしてそうなるとハズレが多くなってしまう。
 観光地価格で損をしたくないなら、ちょっと中心を外れたところにあって評価の高い店のほうがオススメだ。個人の感覚で言わせてもらえば、そういった店のほうが当たりが多い気がする。

5、コストカットばかりしていると楽しみがなくなる
 早めに新幹線や旅館を予約しておくなどして安くできる部分は安くするといい。しかし現地に行ってから金を使うのを躊躇していると、お前一体何でここまで来たんだという状態になってしまう。
 コスパとはコストとパフォーマンスが両立している状態のことだ。コストを意識しすぎてパフォーマンスを殺すな。

6、臨時休業はなぜかしょっちゅう起こる
 行こうとしていた場所が臨時休業だったこと、割と頻繁にある。
 こればっかりはどうしようもない。受け入れるしかないのだ。自分の運の悪さを恨むしかない。
 しかしマジでしょっちゅうあるんだ、自分の場合。1日で2か所の臨時休業にぶち当たったときは笑うしかなかった。日頃の行いなんだろうか。

7、3泊以上の日程ならビジホを挟むと便利だ
 高級旅館も魅力的だし安い民宿も良いが、ビジホは別の側面で良さがある。
 基本的に駅近であること、駅近なので食料の調達が容易なこと、コインランドリーがあることなど。
 なんというか「計算しやすい」のが魅力なのだ。ビジホ滞在を旅のひとコマに入れることで旅程の安定感が増す。

8、普通のものが食べたくなったら普通のものを食え
 普通という言い方も曖昧ではあるが、マック、牛丼、ラーメンとか、いわゆるファストフード中心の「なじみの味」のことだ。
 これらに旅の途中で行くことは憚られることが多い。「せっかくの旅行なのにマックかよ」みたいな考えを持っている人は大勢いる。
 しかしビジホと同じで、こんぐらいのもんだよなとあらかじめ価値が分かっているものは安定感がある。だから食いたきゃ食えばいい。一人旅なら尚更だ。そもそも誰に禁止されているわけでもないしな。

 と、いろいろと書いてみた。多分この先まだまだ出てくるだろうが、ひとまず今回はこれで終わりとする。旅の心得として役立つものがあったのならうれしい。

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