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探偵にならないと、解決(出版)できないかも

7月の中旬までは、「イタリア縦断音楽巡礼紀行2016」を、
完成させなければならないという脅迫観念に追っかけられていた。
それが一段落ついて、私の本業(?)である、人形制作が締め切りを迎え、8月いっぱいそちらにシフトしていた。

アート活動とは、お金が入ってくるよりも
費用のかかることのほうが多い。
それでも、作りたいから作るわけだけれど。
そして、その作品をある程度評価してくれる人が居るというのは
ありがたいことでは有るけれど。

悲しいかな、日本でアート活動は食えないから、皆、海外に出ていく。
それって、科学者も同じね。

クラフト作家と違い、量産できないので
経済的に豊かになることは、難しい。

本題に戻ると、
校正もして、本の大きさや書式も整えて、さて、次は?
お金もないので、アマゾンオンデマンドでなんとか紙の本にしたかったが、
たまたま、幻冬舎の旅行記コンテストがあったので、
応募してみた。
まあ、無理な内容だとは思っていた。色んな意味で。

もちろん、採用はされなかったが、
「とても面白かったです!」という編集の人の電話に救われた。
彼女は、本当の気持ちでそう言ってくれていたので、
このままお蔵入りはもったいないと思ってくれたみたいだった。
自費出版で、編集者さんの手助けも得られて、
そうすれば、写真を入れたり、装丁も書店への搬入も、宣伝もお願いできる。夢のようだなあ。
なんでも一人で、解決しなければならないのは、ホント大変。

でも、元手がいるのよね。
相方は、入院し続けているし、
私の体調も、ばりばりシニア世代とは程遠い。
いつまでこの清貧生活が続くのか、誰にもわからない。

エンディングノートを2人分書きながら、
「将来の希望」という単語は今の私の辞書にはない。
将来の人生は、この地上ではなくなる可能性のほうが高いのでね。
時間がなさすぎる。

そうは言っても、書いたものは世に残したい。
そのつもりで書いたし、どこかで資料として役に立つことが、
いつか有るかもしれない。
登場人物の2人と一組は、音楽活動で名前が知られている方々である。

そう、だからこその課題に阻まれている。
生きている人は、コンタクトが取れるからいいのだけれど、
肝心の倉原佳子さんは他界している。
そして、本人とつながっていた人も、遺族の連絡先までは、
詳しく知らない。
歌手活動していた方だけに、勝手に本を出すわけにもいかない。
自費出版にしても。
大手の芸能事務所に席があればいいのだけれど、
そういう活動の仕方ではなかったので、
一体どこに、連絡を取ればわかるのか?

よく映画の中で探偵が、
現地に飛んで、その家を突き止める、なんて下りがあるけれど、
それ、必要かも。
次のミッションは、探偵修行か?


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