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人事とは「鏡のようなもの」である

こんにちは。
地方の中小企業で人事を担当している宮里(ミヤザト)と申します。

年内にあと一つ記事を書くと宣言して、もう本当に年末です。
宣言しただけに書かなきゃと思っていましたが、何とか仕事の方を年内に収めたいと思っていたら今日ぐらいしか書く日がなくなっていました。
メリークリスマス!!

でも、「宣言する」というのは自分の行動に誓いを立てて半強制的に“やらなきゃ感”が出るので効果的だなと思います。
宣言するだけじゃ続かないのが日記だったのですが、少しでもnoteは続けようと思っているのが伝わっていただければ嬉しいです。

今回は「人事とは」というより「人とは」という内容に近いです。

いつもより短いですが、その分言いたいことも簡潔で伝わりやすいかと!
いってみます。


いろんな考えや価値観に触れる

人事の仕事をしていると必然的に人の考えや価値観に触れることが多く、それ故に「自分」とも向き合うことが多いなと感じます。

今の会社に入社して1カ月も経たない頃、担当者のサインが抜けている書類があり、書類をもらいに行ったところ、たまたま廊下でその担当者を見かけたので呼び止めて
「●●さん、この書類にサインが必要なので、サインをいただけませんか?」
と声をかけたところ、睨むような眼つきでこちらを見ながら
「すみませんがどこのどなたですか?」
と返されました。
はじめは何と言われたのか理解が追い付かず、数秒停止してしまったと思います。
その後、自分が新入社員であることと、その社員と初対面であったことを思い出し、
「あ、すみません、人事部のミヤザトと申します。こちらの書類にサインを…」
と言いかけたら最後まで言い終わらないうちにその書類を取られ、殴り書きでサインをして、無言で返され、無言で去っていきました。

初対面の第一印象の悪さはこれまで会った人の中でも5本指に入るかと思いますが、それでももっとすごい人にも会っていたので耐えられました。笑

「どこのどなた」って!
いくら初対面でもスーツ着て社員証下げているのに社外の人間なわけないじゃん!!
仮に新入社員だと間違えて名乗るという礼儀を教えようと思ったのかもしれないけど、それでも言い方ってあるじゃん!!!

とモヤモヤと思い、その出来事を部署に帰って先輩社員に話すと、
不機嫌な時に声をかけてはいけない社員ランキング第1位ということで、
最悪のタイミングの初対面だったようです。

みんなできればその社員と関わり合いたくないらしく、今思うとその時もサインをもらいに“行かされた”んじゃないかと。。

その一件以来、社内でその社員とすれ違ってもお互い目を合わせず、挨拶もしないという日々が続き、こちらが苦手になるのはわかるけど、なんで向こうにもそんな態度を取られないといけないのか、とその間ずっとモヤモヤしていました。

ただ、人事という業務をするようになってから、社員に対して「“苦手意識”を持ちたくない」と思ってここまで来たので、あの一件で苦手にはなりたくないなとも思い続けていました。

そうこうしていて数か月経ったころ、なんと前回と全く同じシチュエーションがやってきました。
わざと同じ書類に同じようにサイン忘れてるんじゃないのかと思ったぐらい同じシチュエーションでした。

前回から日が経っていなければ誰かに行ってもらうことも考えたかもしれませんが、数カ月たって記憶がやや薄れていたこともあり、苦手意識をなくしたい一心で、勇気を出して再度アタックしました。

すると、もう初対面ではなかったからか、あの時から数か月経っているからか、その時の機嫌が良かったからか、書類にサインがなかったことを伝えると
「あ、ごめんなさい。すぐサインします。」
と前回に比べると高低差で耳がキーンとなるぐらい下からの返事に
また面を食らい、また数秒思考停止し、書類を受け取って帰ってきました。

そしてこの一件以来、今度は社内ですれ違っても挨拶程度はするようになり、(二面性が怖くて)雑談こそしないですが、書類のサインぐらいなら簡単に足を運べるようになりました。

怖がっていたのもありますが、数か月ずっと挨拶をしなかったのは、あまり社会人としてよろしくないな、どうすれば初対面がもっと良くなったのかなと思っていると、この言葉が浮かびました。

「人間関係は鏡のようなもの」

今回この記事を書こうと思って調べ直したのですが、やっぱりいいことが書いてありました。

人間関係は鏡のようなものです。
相手のあなたに対する態度は、
あなたの相手に対する態度そのものと考えてください。

ジョセフ・マーフィー

前職でいつも笑顔で楽しそうに社員と会話しているママさんパートの方がいたのですが、ある時ふと
「いつもめっちゃ楽しそうですよね」と言うと
「そんなにいつも楽しいわけじゃないけどね。」と。続けて「“楽しそうな人”と”楽しくなさそうな人”とどっちと仕事がしたいかって自分が聞かれたら間違いなく“楽しそうな人”だもんね。なら楽しそうな人の方がいいよね。」
と言われてハッとしたのを覚えています。

その時に確か「人(ヒト)は鏡のようなものって言うしね」とも言っていた気がします。

仕事をしているとどうしてもイラっとすることや、えっ?!と思うことがあり、自分自身の理性を保たなくてはいけないときがあるはずです。

前の記事にも書きましたが社会人は本当にいろんな人がいます。本当に。
相性が合わない人も当然ながらいます。
そしてそういう人と仕事をしないといけない時もあります。

でも、そういう人に限って食わず嫌いというか、勝手な思い込みの時も多く、そういう時はいつも「人は鏡なんだな」と思い返すようにしています。

この言葉、ピンとくる人はピンとくると思います。
そういう経験があったにせよなかったにせよ、そう考えて行動できるかということが大事なメッセージなように思っています。

自分が苦手だと思っている人は苦手だと思われていると思った方がいい
相手のことを陰で悪く言ったらその人も自分のことを悪く言っていると思った方がいい。
そう思ったらムカついてきました?笑
でもそういうことなんだと思います。

相手の立場になって考える

「人は鏡である」というのは同時に「相手の立場になって考える」ということでもあると思います。
そして人事はそのことを人一倍意識した方がいいと思っています。

あんな態度取るなら自分も!
ではなく、あんな態度取られるのは自分が何かしたのかもしれない。
同じような態度を取っているからかもしれない
という自省に持っていけるように。

多くの人と、それこそ苦手な人ともやり取りしないといけないのが人事だとすると、極力苦手をなくすために。

自分に向き合うことが多いので、自分とは?と考えることも多いのが人事の仕事です。
だからこそ奥深く、正解がないと思います。

ただ、会社として人事に配属するということは、人を扱うという重要で難しい仕事が”出来る”と思って任せてもらっているのではないかと思うようになりました。
こんな誇りをもって仕事ができれば素敵ではないかと思います。

次回は間違いなく年明けになります。
少ない頻度でしたがいくつか思いは書けたので良い一年でした。

ご覧いただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

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