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小説と詩を嗜んでみた。

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駄文ですが、お暇な時に。
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2024年2月の記事一覧

先輩。

先輩。

いつもバカばっかやってる先輩が居た。
周囲を笑わせるのが得意な先輩。
花粉症が酷くて変なくしゃみが特徴的だ。
新人のわたしにいろいろ教えてくれた。笑いを混ぜながら。

「知ってるか?齋藤。これ」
綺麗な河津桜の写真。
「さくら、ですね」
「おれの地元、今年も綺麗に咲きそうなんだよ」
「地元、ここじゃないんですか?」
「伊豆の方」
毎年春に休み取って地元に帰ると笑顔で言う先輩。
「年に一度桜の時期に

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monochrome深淵系。

monochrome深淵系。

血が滴る。

僕は病気だ。

血を……啜らなければ……生きていけないのか。
生きる為に……殺めなくてはイケナイのか。

嗚呼、今日もまた。

何故。どうして。

本を読んで生きていきたかった。
図書館は僕の聖域。

本のインクの匂いは、フレグランス。

たくさんの人達が綴った言葉から生まれた物語を頭の中で映像化して、浸るのが僕の生き甲斐だ。

受付の貴女は優しく、美しい。
いつもありがとう。
僕の

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