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人生100年時代というけれど
ネットニュースを見ていると、芸能人や有名人の訃報のニュースを目にすることがある。
そのようなニュースが目に入ると、一瞬、少し沈んだ気持ちにはなるものの、スマホの画面を閉じた後は、何事もなかったようにすぐに日常にもどる。
もちろん、超有名人やその方に思い入れがある場合などは、少し引きずる時間が長くなってしまうかもしれない。それでも、やっぱりすぐに日常に戻っていく。
しかし、同年代もしくは私より年齢の下の方が亡くなるニュースを目にすると、しばらく考え込んでしまう。
ここ1週間ぐらいで、立て続けに訃報のニュースを見た。
お笑いコンビ・カントリーズのえざおさん死去 40歳 2012年に『漫才新人大賞』大賞を受賞
ももいろクローバーZ名物マネージャー・古屋智美さん死去 40歳 公式サイトで追悼
お二方とも病気で亡くなられた。正直、お二方とも存じ上げない方ではあるが、このような若い方の訃報の記事を読んでいると無念な気持ちがこみ上げてきて、涙ぐんでしまう。
「人生100年時代」と言われて久しい。
「人生100年時代」は、長寿化がもたらす働き方や生き方の変化を描いた著書『LIFE SHIFT』の作者である英国のリンダ・グラットン氏が提唱した言葉。
「教育」「仕事」「引退」という基本的な3つのステージを単純に順番に生きていくこれまでの生き方が成り立たなくなり、3つのステージを組み替えながら柔軟な生き方を模索する時代が間もなくやってくるという。
ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、平均寿命はこれからますます長くなることが予想されているとも言われている。
これらの考え方には大いに共感する。時代の変化がここ最近、様々な形で感じることが多くなってきており、そういう方向性に向かっていくのは間違いないだろう。
しかし、たぶん・・・
私は100歳まで生きる可能性は極めて低いと思う。もちろん、人の寿命なんて誰にも分らないが。
現在の日本人の平均寿命は男性81.47年、女性87.57年。
この数字だけで男の私が100歳を生きていくのを前提にするのもおこがましいが、
現在の日本人の健康寿命(日常生活に制限のない期間)は男性72.68歳、女性は75.38歳である。
つまり、100歳まで生きていたとしても、男性なら健康寿命から28年近く経っているため、相当制限された生活が待っている可能性が高い。
そして、これは独身の私に当てはまるデータなのだが、未婚男性の死亡年齢の中央値はなんと・・・約67歳である(!)
衝撃的すぎません?(苦笑)
あと17年なんてあっという間だぜ。
100歳なんて夢のまた夢。独身男性の半数は70歳も迎えることができないという事実である。
私の考え方は、こちらの記事でも書いたが、「いつ死んでも後悔しないために、今、やりたいことをやってみる」という考え方。
この考え方は、40代になってから特に意識するようになってきたが、先ほどの未婚男性の死亡年齢のデータを知ったのはここ最近。
つまり、データを知ったから特に意識するようになったのではなく、本能的に「結婚しないと早く死ぬ可能性が高い」ことを察知していたことになる。
ここまで書いて、結論は「やっぱり結婚しておけば良かった」とか「あとそんなに長く生きられないかも」というネガティブな考えではない。
もしくは「100歳まで生きる前提で、今、あれもこれも我慢しよう」とかいう話でもない。
シンプルに「今を楽しもう!」ということである。
この場合の楽しむは楽をするという意味ではない。自分のやりたいことをやってみるということである。
今回の記事で色々な年齢が出てきた。
「100歳」「87歳」「81歳」「75歳」「72歳」「67歳」。
ただし、どの年齢まで生きようとも「今」が連続することには変わらない。
「今」を悔いのないように生きないと、たとえ100歳まで生きたとしても、幸せな人生とは限らないかもしれない。
冒頭でお伝えした40歳で亡くなられたお二方は、若くして病気になり悔しさも当然あったと思うが、「今」を大切に生きてこられた結果、ご本人が幸せと感じる人生だったのかもしれない。
人生100年代時代。
大切なのは100歳まで生きることではなく、今を生きることである。
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