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【第17位 北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ】アドベンチャーの名作~神曲を添えて~

こんにちは、ハルリです。
今回は、思い出のゲーム第17位「オホーツクに消ゆ」の紹介です。

【ゲームデータ】
●発売日  1987年6月27日
●メーカー アスキー
●機種   ファミコン


発売日の思い出

発売日1987年6月27日。
約36年も前のこの日のことを、今でもよく覚えています。

発売日の確か前日。
新聞の折り込みチラシで、自宅から自転車で約20分ぐらいのところに新しいおもちゃ屋さんがオープンすることを知ることになります。

チラシを見るとオープンセールの影響なのか、いつもソフトを買うお店より値段が安いこともあって、新しいお店で「オホーツクに消ゆ」を買うことにしました。

その日は確か土曜日。
お店に着いたのはお昼を少し回ったぐらい。
オープンセールで中々の賑わいです。

売れ筋の人気商品はやはりファミコンソフト。

ファミコンソフトを買うためには、店員さんへ、直接、商品名を言えばいいので、カウンターのレジに確か5人ぐらい並んでいましたが、皆さん特に手には何も持っていませんでした。

(みんなファミコンソフト買うんだな・・・。「オホーツクに消ゆ」の発売日だし、みんな楽しみにしていたのかな?)

なんて思っていたかどうかまではさすがに覚えていませんが、わくわくしながら並んで待っていると・・・、

先頭の人、「『燃えろ!!プロ野球!』ください」
2番目の人、「『燃えろ!!プロ野球!』ください」

3番目、4番目、そして私の前に並んでいた人もすべて
「『燃えろ!!プロ野球!』ください」

そうなんです。
前日の6月26日が、あの超人気でネタも豊富な「燃えろ!!プロ野球」の発売日だったんです。

そして私の番が回ってきました。

なぜか申し訳ないような気持ちで店員さんに言いましたよ。
「『オホーツクに消ゆ』ください・・・」

当時は多感な年ごろです(笑)
自分だけ違う(浮いた?)行動をすることに対して、ワクワクだった気持ちが、なんだか少し恥ずかしい気持ちになっていたのは気のせいでもないような。

多分店員さんも少し意表つかれたんじゃないですかね(苦笑)

店員さんがソフトを取りに行くのを目で追っていると、前日から『燃えプロ』は売れまくっているせいか、10本ぐらい入っている空箱が何箱もカウンターの中に散乱しているのが目に入りました。

対して『オホーツクに消ゆ』は、同じく10本ぐらい入っている箱から、明らかに初めて取り出す感じだったので、おそらく私がこのお店での初の購入者だったのでしょう。

帰りの自転車では、レジでの少し恥ずかしい気持ちは綺麗に消え、再びワクワクの気持ちが蘇り、家路を急ぎます。

正統進化

「ポートピア連続殺人事件」でアドベンチャーゲームの面白さに気づいてしまった私は、その後、アドベンチャーというジャンルだけでいくつかソフトを遊びましたが、「ポートピア」ほどハマルことはありませんでした。

しかし、「オホーツクに消ゆ」は「ポートピア」と同じ堀井雄二さんの作品ということもあり、否が応でも期待が膨らみます。

そして実際にプレイした感想としては、「ポートピア」に比べてグラフィックや演出などのクオリティアップはもちろんのこと、シナリオの展開もかなり面白く 非常にレベルの高い作品に仕上がっていました。

ゲームの主な舞台は北海道ということもあり、この作品で北海道の名所や地名を覚えたような気がします。

釧路から始まった北海道の捜査は、札幌行ったり、網走行ったり。
函館行ったり、知床行ったり。
ウトロっていう言葉を知ったのもおそらくこのゲームが最初。

あとは湖もインパクトありましたよね。
摩周湖に阿寒湖に、そして屈斜路湖。

ファミコンなんで、当然グラフィックはしょぼいですが、それでも味わいのある親しみやすい感じのテイストでとても印象に残っています。

「ポートピア連続殺人事件」からのまさに正統進化。
今でも記憶に残る作品となりました。

そしてなんといっても音楽の素晴らしさです。

音楽が神

「ポートピア」は無音でしたが、この「オホーツクに消ゆ」では音楽が流れますが、そのどれもが本当に素晴らしい曲ばかりなんです。

どの曲も、場面ごとの雰囲気というか臨場感を相当に盛り上げ、作品への熱中度合いを加速させます。

実は私、このゲームのサントラを持っていました。
もちろん原曲も素晴らしいし、アレンジも最高でした。

これを書くと時代を感じすぎるのですが、CDではなくレコードを買いました(苦笑)。確かLPって言いましたっけ。

今回の記事を書くにあたって調べてみると、2002年にCDが復刻されていたみたいなんです。知らなかったなあ。

いつでも聞けるように手持ちのiPhoneに楽曲を入れておきたいです(笑)

私のお気に入りの曲は、「追跡」と「ばしょいどう2」の2曲。
この2曲は今でもたまに聞きたくなるくらい。

調べてみると、YouTubeに「追跡」のアレンジが作業用BGMとしてアップされていました。

久々にこのメロディを聞きましたが、やはり、素晴らしすぎます。
(音量にご注意ください)

これまで紹介してきた様々なゲームでも書いてきましたが、素晴らしいゲーム音楽に巡り合えた時は、本当に幸せな瞬間です。

最後に

「ポートピア」でアドベンチャーゲームの面白さを知りましたが、「オホーツクに消ゆ」の登場で、私のアドベンチャーゲーム好きが決定的になりました。

ゲームの面白さは人それぞれですが、単純に犯人捜しというだけでなく、事件の背景から真相に迫るまでのストーリーの奥深さは、やはり名作と言われる所以です。

周りが全員「燃えプロ」を購入する中、少し恥ずかしげに発売日にこのソフトを買った自分を褒めてやりたい(笑)

「オホーツクに消ゆ」の制作に携わってくださった皆様。
思い出に残る作品を作っていただき、ありがとうございました。

感謝申し上げます。

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