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トレンドのお話

モテ期なんて言うじゃないですか。とりあえず、そんな時期があるのは確からしい、とボクは、思っております。トレンドをつかまえた、あるいはつかまったということでしょうか。

@ワタクシ、元テレビタレントなんです、なんつって

実はボク、テレビからいくつものオファーを頂いた時期があったんです。一瞬で終わったんですがね。それは「喉歌」を始めて間もない頃でした。

地元の四国放送やNHKだけでなく、関西のローカル番組からも。もてもてです。ところがね、出演予定の番組の一つが中止になっちゃったんですね。潮が引くようにパタリと電話は鳴らなくなりました。ボクのせいじゃないですよ。波がね、べた凪になっちゃったんですね。

元芸人の島田紳助さんがやっていたクイズ番組には2回出演させてもらえた。2001年8月のことです。なかやまきんに君、敬称をつければきんに君さんということになるのでしょうが、とにかくきんに君が小松島のボクのお寺に来てくれました。20年以上の月日が経過し、きんに君は、みんなから愛される有名人となっていますが、当時は全くでしたね。

@待ちも一手

こんな話を聞いたことがあります。トレンドを追いかけるのも一つだけれど、それとは真逆に、トレンドが自分に向かってくるのを待つというのも一つの方法であると言うのですね。

トレンドを追うということは、時代のご機嫌をうかがい続けることといえるでしょう。大衆の心をキャッチしやすく、即効性もありそうです。それでもね、はやりすたりばかり追っかけていては、自分が何者か、ということを忘れてしまいそうです。

ならば時代が自分に追いついてくるのを待つのがいいのか。そうとも言えないんですよね。ひたすら耐え忍ばないといけない時間のいかに長いことか。いつまでたっても波がやってこない可能性もあります。その間も腐らず、スキルアップに励み続けるには、かなり強いハートが必要です。

最後は好みの問題ですかね

20年前は、ボディービルなど肉体をビルドさせるトレンドは広がっていませんでした。今も大流行というわけではありませんが、ボディービルダー系はタレントの一つのジャンルのようにもなっています。時代がきんに君に合ってきたといえますね。

自分の個性や志を変えず、ひたすらまっとうしてきた彼の姿勢が現在の成功につながっている。そうともいえますが、それは結果論であって、変わろうにも変わる方法がなかっただけかもしれません。

これは好みの問題、人生観の問題です。目先の利益に合わせ、自分のスタイルをコロコロ変えるよりは、結果的であろうが意識的であろうが、きんに君のような一貫した人生の歩み方がボクは大好きです。いつも変わらない自分があるというのは素敵なことじゃないですか。

ファッションやグルメ、音楽など、トレンドというのは刹那的で、川の流れのように次々と移ろってゆく。無理して合わせて疲れ果て、ヘトヘトになってしまうよりは、自分らしく生きていきたいものだ、と愚僧チョークー、考えておるわけです、はい。合掌

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