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26歳平凡サラリーマンがマルチ商法に勧誘された話

はじめに

始めまして、棗です。
26歳、東京在住、文系私立大学卒、中小企業のサラリーマン。
こんな普通を絵にかいたような私ですが、先日マルチ商法に勧誘されました。

今まで私は、マルチ商法とはお金を持ってるエリート層、高学歴、意識高い系の人が引っかかるものだと考えていて自分が勧誘対象になるとは、つゆほども思っておりませんでした。

マルチ商法自体は違法ではありませんし、よく調べて考えて可能性を見出せる人はやればいいと思います。

ただ、私が勧誘を受けた団体は、世間もよくわかっていない若者に夢を見させて搾取するような構造にしか見えませんでした。

この記事では、私が実際にマルチ商法に勧誘されるまでの流れに沿って、平凡なサラリーマンがいかに危険地帯へ誘われていくかをご紹介いたします。
私のように自分とは無関係だと思っている人、何も知らないまま大切なものを失ってしまう人が減ることに貢献できればうれしいです。

  1. はじめに 

  2. マルチ商法とは

  3. 読書会

  4. WEBセミナー

  5. キャッシュフローゲーム

  6. 特別セミナー

  7. おわりに

マルチ商法とは

そもそもマルチ商法とは何でしょうか。ウィキペディアによると下記のように定義されています。

マルチ商法(マルチしょうほう)あるいはマルチレベル・マーケティング(MLM, multi-level marketing)は、会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態である。

Wikipediaより

このように人が増えばピラミットの頂点は、バックマージンを得て得をしますが、末端はお金を払い続ける養分になりかねない構造になっています。

最近は自治体などでも注意喚起がされるなど、一般的にも危険性が周知されるようになりました。
私が勧誘された団体でも、世間の評判に自覚的なのかMLM、ネットワークビジネスなど別称を使っていました。

ネズミ講との違い

よく混同されるネズミ講との大きな違いは以下の2点
・販売する商品 の有無
・バックマージンをもらえる範囲の制限
ネズミ講は完全に違法ですので、「商品なしマルチ」などの勧誘をされたら全力で逃げましょう。

読書会

さて、いよいよ私がマルチ商法と接近したキッカケについて記述します。
社会人3年目になり、仕事になれ毎日がマンネリ化してきたころ、趣味でも見つけたいと思い、社会人サークルなどいろいろ調べました。
そこで読書会に行き当たりました。もともと読書好きで人と本について語りあうのも好きだったため、会に参加してみました。


場所は地域の公民館、参加費は500円とリーズナブル。年齢層は20代中心、年長でも30代前半くらい。規模は50人程度で、6~8名程度のテーブルが5,6宅用意されていました。

最初に主催者から読書の意義の説明があり、1人3分程度で本を紹介。10分程度みんなで感想をシェアという感じで進行。テーブルには1人ずつファシリテーターがおり、会の進行をしていました。

本の紹介と、感想シェアについては存分に楽しんだのですが、少し違和感を覚えた点として、ビジネス書・自己啓発本(それもいわゆるFIRE系)が多かったこと、同じ本を勧める人が多かったことを覚えています。

ただ、ここでは社会人って意外と勉強熱心な人が多いんだなぁという感想を抱く程度でした。

会の最後に主催者からセミナーの招待がありました。
オンラインで500円程度、経済やお金について学べるというセミナーでした。

先ほどの読書会で、ビジネス書や自己啓発本を紹介する周囲に対して、自分は世間知らずで勉強不足だ。という劣等感にも似た思いを抱いた私は、セミナーにも参加をしてみることにしました。

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