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ミニマリストに憧れて苦しんだ話

こんにちは。
おのでらです。

今日は
捨て活1000個以上達成し、物を手放し片付けることに基本的に賛成派の私が、他人軸にかき回されて物を捨てすぎることへの警鐘も込めてお話ししようと思います。



ミニマリストの概念に出会ったのは、4~5年ほど前。
当時は契約社員として働いていましたが、固定費が高く感じたので、「もっと家賃の安いところ、職場に近いところに住みたい!」と思い、次の更新月までに引っ越しを決意。物は多い方ではありませんでしたが、このころから物を手放すことに。

狭い家に住みたいと思う人っていないのかな?と思ったり、
物の捨て方に困って色々調べている時に「断捨離」「ミニマリスト」という言葉を知り、沼にはまってしまいました(笑)。
毎日のように見るミニマリストのYouTubeとInstagram。SNSのパワーもあって、物を捨てるスピードが加速。内見に行った時には「狭い部屋に住みたいなんて変わってますね。あんまりいないですよ」と言われる始末。そんな声を軽く受け流して(?)、大型家具も手放し、1LDK→1R無事引っ越し完了。

そんなこんなで、無事新生活を送れたわけですが、捨て活熱は冷めませんでした。引き続き、ミニマリストのYouTubeとInstagramを徘徊し続けた結果、

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「私もこんな風になりたい!ミニマリスト目指さなきゃ」
「この人はメイク用品これしかない。私もまだ減らせるんじゃないか」
「1000個捨て達成するまで捨てなきゃ」
「兼用化、軽量化するための物を1つ買って、2つ捨てた方がいいのかな」
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と捨てることが目的に。これまた完全他人軸。
結果的に物を手放して、刺激の少ない生活を送れるようになったし、物が少ないので部屋が散らかることも少なくなりました。「片付けられない自分はダメなんだ」と自己嫌悪にることも減ったので、物を手放してよかったと今では心から言えます。しかし当時は、「捨てているのに、苦しい。前は楽しかった捨て活が今はなんだか楽しくない。でも捨てなきゃミニマリストになれない」と悪循環に陥っていたと思います。

また、以前よりもお金を使い方が本当に下手になってしまいました。
もともと物欲は少ない方でしたが、さらにほしい物に対してのアンテナが反応しにくくなったような気がします。
むしろ、「買ってはいけない」「増やしてはいけない」と思い込み自分で自分の首を絞めていたまであります。

それはそれで節約につながったのですが、
果たしてそれは豊かな生活なのか?と思うようになりました。
お金を節約することだけでなく、お金を使うこともスキルなのです。

さらにもう1つ。
片付いているように見えて奥に追いやっているだけの実家を見て、「早く片付ければいいのに」「物が少ない方が幸せなのに」という価値観を押し付けていたと思います。なんならそんな家族のことを見下していたように思います。
今でこそ「それぞれの適正量があるよね」と思うようになりましたが、当時は、完全に独りよがりだったなあと思います。


ということがあり、物は少ない方だと思いますが、「ミニマリスト」と名乗ることをやめました。

「ミニマリスト」を名乗ってしまうと、私はその肩書き通りに「ミニマリスト」になろうとして、自分の行動を極端に制限しようとするからです。

物を減らすことと、物を増やすことのバランスがとれていれば私は今でも「ミニマリスト」と名乗っていたと思います。
何よりも大事なことは、

・自分の適正量を知ること。
・自分の管理できる範囲で物を持つこと。
・捨てることよりも、どんな暮らしをしたいのかを考えること。
・他人の軸に振り回されずに、自分の基準で物と向かい合うこと。


「ミニマリスト」と名乗ろうが、名乗らまいが、適正量の中で自分の生活を大切にできている感覚があればそれでいいと思います。

とはいえ、私はそこまで多くの物を管理できる能力はないので、これからも少ない物で暮していく予定です。

刺激が多い環境で、部屋が片付かないとイライラして私の場合は自己嫌悪になったりもするので、少ない物で暮すことは私にとっての生存戦略です。そして、定期的な捨て活や、持ち物を見直すことも生きる上で大事なスキルだと思っています。

そのスキルを磨くために、
人それぞれの物との向き合い方があることをより深く知るために、片付け、整理収納について勉強もしていきます。

今後は、片付けの勉強や資格取得で得た知見や、物との向き合い方についても発信していこうと考えています。

お読みいただきありがとうございました。
ではではまた~!

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