はじめての台風
私が生まれ育った地域は、雪国だったので
台風被害にあったことはありません。
ただし何年かに1度、大雪の被害にあうことはありました。
台風が発生
台風が発生した時点で、すでに海上に影響が出始めます。
海では少しずつうねりが出始めて、
漁をする人たちは台風情報に気を遣うようになります。
台風の予想進路についても
島民全体が気を張るようになっていきます。
食料が届かなくなる
ヨロン島のような小さな島になると、
港は小さく、湾内も大きくないため
船着き場にうねりが入り込み、
埠頭に波が当たります。
フェリーは接岸できなくなります。
それ以前に、外洋のうねりが高くなると、
フェリー自体が欠航になるため、
食品関係が島に入らなくなり、食べ物が不足し始めます。
何も知らなかったことの怖さ
私は台風というものを経験したことがなくて、
”台風ごときがどうなの?”ぐらいに思っていました。
風の被害も、雨の被害も経験したことがありません。
島の人たちがせっせと
食料品や水を買い占めている姿は見ていましたが
のんきに、いつも通りでいました。
そんな中、TVで流れる報道は
台風の目がはっきりしてきて、進路予想がされていました。
気が付くとスーパーやコンビニには、
生鮮食品が並ばなくなっていました。
お菓子はありましたが、
パン・牛乳・缶詰・米は売り切れ
『もしや、これは大変なことが起こるのか?』
呆然となりました。
台風の大きさ
私は台風のことについて全く無知でした。
報道で流されている情報など、ほとんど聞きていません
台風の大きさなど気にしたこともありません。
島の人たちは、
『今回の台風は○○○ミリバールだよ(現在はヘクトパスカル)』
『怖いねー』
と噂をしていました。
台風が1000㏔arより下回る場合は、
大型台風だだということ
被害が大きくなる恐れが出てくるということを
初めて知りました。
なのでみんな
いち早く、災害の準備をしていたのです。
『あぁ~何もしてない…』
愕然とする中、
どうしたらいいのかわからず
職場の人たちに
台風のことについて聞ききました。
『何も知らないの・・・?』
不思議な顔をされ
なんだ、なんだと人があつまり
”何も知らない”と言うと
なんだかんだと嬉しそうに教えてくれました。
災害なんだ
はじめての台風が超大型の台風だったため、
1週間近くひもしい思いをすることになりました。
台風が出来るたび、
『こんな苦労を味わうことになるのだろうか?』
そんな気持ちにさせられました。
そうです、島の人たちは毎度、こうやって備えます。
こんなことがある島だとしても
この島に残り、生きてきた人たちに、
全く頭が上がりません。
”災害に強くなるわけですわ”
『物がなくても何とかなる』
『電気がなくても何とかする』
備えあれば憂いなしです。
この経験以来、
台風情報の見方が変わりました。
〇台風の大きさ、
〇台風経路も踏まえる
〇台風に備える
それからというもの
〇食料の準備も怠らない
〇停電になっても楽しく過ごせるよう
バッテリーの準備や本などもそろえる。
何度か台風を体験すると、
避難という名目で、人の家に行って三味線と歌を聴きながら宴会をしたり。病院に避難という名目で夜勤中の看護師とおしゃべりしたり。
なんだかんだと楽しかったです。
台風に慣れてきても安易に考えてはいません、台風は怖いものです、
多くの物が壊されて被害も出ます。
やっぱり備えあれば患いなしという先人の知恵大切だと実感しました。
※2022年7月 内容を一部修正いたしました。
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