齋藤夫婦の一日。(誕生日編)
前回はコチラからどうぞ〜♪
8月9日。
この日は妻の飛鳥が誕生日を迎える前日である。
そして時刻は朝の8時。
普段は僕と娘の彩が家を出発する時間であるが、彩はもう幼稚園が夏休み期間に入ったため今日は1人だけ。
僕は玄関先で行ってきますの挨拶をした。
〇〇「行ってきまーす!」
飛鳥「あっ、〇〇ー!!
まだ行ってきますのチューしてないぞ!」
〇〇「あっ、そういや忘れてた、、、」
飛鳥「もぉ!飛鳥ちゃんとチューしたい奴が世界に
どれ程いると思ってんだか、、、」
そう言いながら僕の首に手を回し、触れるだけのキスをする飛鳥。
唇とほっぺたに2回ずつ。
僕は飛鳥にされるがまま、飛鳥を受け入れる。
すると後ろからてちてちと娘の彩がやってきた。
彩「むぅ、、、ママばっかずるいー!!」
そう言って僕の足元に駆け寄り、ピョンピョンと跳ねる彩。
その小動物のような姿に思わず笑みがこぼれる。
飛鳥は彩を抱え、僕の目の前まで持ち上げる。
飛鳥「よいしょっと、、、はいどーぞ!」
彩「わーい♪」
そう言って妻と娘からたくさんの愛をもらうのが毎朝のルーティンとなっている。
だけど最近はキスの回数が増えてきたために遅刻しそうになる事もあったり、、、
今日も少し時間が危なくなってしまいそうだ。
〇〇「ほらほら!
早くいかないと飛鳥も遅刻しちゃうよ?」
飛鳥「えー。私は大丈夫だもん。」
〇〇「いや今日は"ハマスカ放送部"の収録だって
言ってたじゃん。」
飛鳥「いやー私いなくても番組は成立する」
〇〇「わけないでしょ。」
飛鳥「むぅ、、、、、、」
少し膨れた顔をした飛鳥を置いて、僕は職場の図書館へやって来た。
そしていつものように同僚への挨拶も忘れない。
〇〇「おはようございます。」
「「「おはようございます!!」」」
愛萌「あっ!〇〇さーん!!」
〇〇「ん?どうかした?」
愛萌「明日は飛鳥さんのお誕生日じゃないですか!
何かプレゼントとか用意してますか??」
〇〇「まぁねー。」
愛萌「去年は感謝のお手紙とお洋服をプレゼント
したんですよね?」
〇〇「まぁ手紙は毎年書いてるけどね。
今年は化粧品をいくつか贈ろうかなって。」
愛萌「おぉ〜。でも飛鳥さんってコスメとかは既に
色んなやつ持ってそうですけど、、、」
〇〇「だって飛鳥に欲しいもの聞いても
『何でもいいぞー。』しか言わないから笑。」
愛萌「〇〇さんの腕の見せ所ですね〜♪」
〇〇「ちょっとした工夫はしてあるからねー。」
僕はいつものような業務を終え、終業時間となった。
ハマスカの収録が終わるまではまだまだ時間がある。
帰る前に花屋と洋菓子店に寄って行くかと思い、足を踏み出そうとすると、、、
プルルルル、、、プルルルル、、、
僕のスマホに着信が入った。
相手は乃木坂46の2代目キャプテン、秋元真夏さんだ。
真夏「もしもーし!」
〇〇「真夏さんお疲れ様です!彩の面倒を
見ていただきありがとうございます!」
真夏「ううん!
もう本当に彩ちゃんが可愛くてね〜💕」
いま真夏さんは僕たちの家で彩の面倒を見てもらっている。
僕と飛鳥の両方が家を空けてしまう時、そして夏休みや冬休みで幼稚園がお休みの時には以前から乃木坂OGの皆さんが彩の面倒を見てくれている。
ちなみに一昨日は高山さん、先週には大園さんが来てくれた。
みんな彩の可愛さにやられてしまっているのか、最近では予約制を導入したらしい、、、
真夏「彩ちゃーん!パパとお電話するー?」
彩「するー!!」
電話口の向こうから彩の声がした。
〇〇「彩ー?ちゃんと良い子にしてた?」
彩「うん!あのね!今日は真夏おねえちゃんと
いっしょにママのお誕生日会の準備したの!」
〇〇「おー!すごいなー!」
彩「おりがみで輪っかをつくったり、
お花をつくったりしたの!!」
〇〇「そっかー!
パパも早く見てみたいなー。」
彩「うん!はやくかえってきてねー!」
真夏「それじゃあ〇〇くん!彩ちゃんは私に任せて
ゆっくり帰って来てね!なるべくね!」
〇〇「分かりました笑。」
そう言って僕は電話を切った。
真夏さんも出来るだけ長く彩と遊んでいたいらしいな。
まぁこれから色んなお店に寄ったら1時間くらいはかかるな。
僕はまた足を動かし始めた。
そして花屋でいい感じの花束を見繕い、洋菓子店で飛鳥の好きなケーキを購入した。
両手に抱えるほどの荷物になってしまい、少し帰るのが大変になってしまったが何とか帰宅することが出来た。
〇〇「ただいまー。」
彩、真夏「「おかえりー!」」
〇〇「真夏さん、ありがとうございました。」
真夏「ううん!彩ちゃんの可愛さを補給できて
いい一日だったよ〜♪」
彩「あーやもいっぱいあそんだ!」
〇〇「よかったね〜!」ナデナデ
彩「えへへ、、、///」
真夏「それじゃあ私はそろそろお暇するね?
本当は飛鳥にも会いたいけどこれからまだ
仕事があってね、、、」
〇〇「お仕事もあるのに遅くまですみません、、、」
真夏「ぜんぜん大丈夫!
今度は飛鳥もいる時に遊びに来るね!」
〇〇「はい!お待ちしてます!」
真夏「それじゃあね、彩ちゃん!」
彩「真夏おねえちゃん、きょうはあそんでくれて
ありがとぉ!だいすきだよー!」
真夏「はうぅ、、、///」
〇〇「あはは、、、」
真夏さんが胸の辺りを押さえて1分位うずくまってしまった。
帰って行く後ろ姿も何だかヨロヨロとしていて、彩の恐ろしさを少し感じた、、、笑。
〇〇「それじゃあママが帰ってくるまでにお料理でも
作っちゃおっか?」
彩「はーい!」
僕と彩は飛鳥が帰ってくるまでの間、夕食作りを行なった。
とは言っても、ほとんどは僕がやって彩には簡単な盛り付けだけをやってもらった。
まぁでもめちゃくちゃ満足そうだからいっか。
そして僕たちが夕食を作り終えたと同時に妻が帰って来た。
飛鳥「ただいまぁ、、、」
〇〇、彩「「おかえりー!」」
飛鳥「疲れたぁ、、、」
〇〇「おつかれさま。ご飯出来てるけど先にお風呂
でも入っちゃう?」
飛鳥「〇〇のご飯食べたぁい、、、」
彩「あーやもお手伝いしたよー!」
飛鳥「ほんと!じゃあなおさら食べたいな〜♪」
〇〇「そっか笑。じゃあご飯にしよ?」
飛鳥、彩「「はーい!」」
飛鳥「へぇー、、、今日は真夏が来たんだ。」
彩「たのしかった!」
〇〇「色々遊んでもらえたみたいだしねー。」
飛鳥「よかったね〜♪
あとでお礼のLINEもしとかないと。」
〇〇「っていうか彩の面倒を見るのに予約制取り
入れてるのって誰なの?」
飛鳥「まいやんと桃子。
あの2人が彩の大ファンだから笑。」
彩「まいちゃんとももちゃんは優しいんだぁ〜♪」
飛鳥「少しでも自分が彩の所に行けるよう調整してる
らしいよ笑。」
〇〇「まぁ気持ちは分からないでもないけど笑。」
PM23:30
彩は既に眠りにつき、僕と飛鳥はリビングのソファに並んで座る。
〇〇「あとちょっとで誕生日か、、、」
飛鳥「それ私が言うことじゃない?」
〇〇「たしかに笑。」
飛鳥「でも結婚してからは時間が過ぎるのが速いわ。」
〇〇「あー芸能人って忙しいもんね。」
飛鳥「それもあるけど、、、」
〇〇「あるけど?」
飛鳥「〇〇と彩と過ごす時間が楽しいから
速く感じるんだよねー。」
飛鳥「まぁ結婚して良かったわ。
毎日が充実してるし楽しい。」
〇〇「それは僕も同じだけど、、、笑。」
飛鳥「だろー笑。」
そう言って2人で笑い合う。
この夫婦だけの時間は結婚してから欠かしたことがない。
〇〇「おっ、あと1分で日付跨ぐよー。」
飛鳥「あーあ。また老けるのか、、、」
〇〇「そんなこと言うなって。」
飛鳥「まぁ大人の魅力ってのを見せていきますよー」
そして日が変わるまであと5、、、4、、、3、、、2、、、1、、、
〇〇「誕生日おめでとう、飛鳥!」
飛鳥「ありがと。」
〇〇「プレゼント持ってくるからちょい待ってて。」
飛鳥「はーい。」
毎年の誕生日、僕達は日付が変わった瞬間に「おめでとう」「ありがとう」のやりとりをする。
そしてすぐにプレゼントを渡すと言うのが不文律となっていた。
僕は自室から包装紙につつまれた2つの箱を持って来た。
〇〇「よいしょっと、、、はい!」
飛鳥「ありがと。〇〇は意外とプレゼントの
センスが良いからいつも楽しみなんだ〜♪」
〇〇「"意外と"っていうな。」
ニシシと子どものような笑顔を浮かべ、1つ目の包装紙を丁寧に剥がして行く飛鳥。
飛鳥「まずは、、、ハンドクリームだ!」
〇〇「最近の飛鳥は水仕事とかよくしてくれるから
ハンドクリームあったら良いかなーって。」
飛鳥「ありがと!
飛鳥「おっ、サンローランのリップだぁ〜♪
しかも私が欲しかった色だし!」
〇〇「この前さ、新しいの買おうかなーって迷ってた
からプレゼントしました。」
飛鳥「ほんとに〇〇って人の話よく覚えてるよね。
そう言うとこが好きなんだけど、、、あれ?」
〇〇「気づいた?」
飛鳥「このリップ私の名前が入ってる!」
〇〇「そー、名前の刻印もお願いしたんだ。」
飛鳥「、、、、、、ありがとう!」
〇〇「泣かないでよー笑。」
飛鳥「だって嬉しくて、、、」
その後、なかなか飛鳥が泣き止まなくて寝る時間が深夜2時過ぎになってしまった。
〇〇「久々に飛鳥の泣いてる顔見たなー。」
飛鳥「うっさいぞ。」
〇〇「泣いてる飛鳥の顔も大好きだけど。」
飛鳥「、、、変態。」
〇〇「あんたの旦那ですけど?」
飛鳥「何でこんな変態を好きになっちゃったの
かな〜、、、///」
しかし、飛鳥の誕生日の夕食。
彩と僕から"ありがとうの手紙"を贈ったらまた飛鳥が泣いてしまい、彩と2人で慰めました、、、笑。
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