細胞のエネルギー「ATP」の生産工場
体を構成する60兆個にも及ぶ細胞ですが、そのひとつひとつが
生命活動(タンパク質の合成や筋肉の収縮など)を行うためには
ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギーを利用します。
糖や脂肪などの栄養素は、細胞では直接利用できません。
これらの栄養素を直接使用可能なATPに変換する必要があります。
細胞内の2つの器官でエネルギー(ATP)を生産しています。
一つめはミトコンドリアです。
ミトコンドリアでは、酸素を用いて少ない栄養素から大量のエネルギー
(ATP)を生産することが出来ます。私たちが呼吸をして、体内に酸素を
取り込むのは、酸素をミトコンドリアに供給するためです。
体内で生産されるエネルギー(ATP)の約95%がミトコンドリアで
生産されています。
しかしながら、老化やストレスでミトコンドリアは減ったり、働きが
悪くなってしまいます。
二つめは細胞質基質というところにあり、糖を分解することによって
エネルギー(ATP)を作るので「解糖系」と呼ばれています。
解糖系は酸素を必要とせず「乳酸発酵」でエネルギー(ATP)を作ります。
短距離走など瞬発力が必要な場面で酸素が一時的に供給が足りなくなると、
解糖系がエネルギー生産で活躍します。
よくスポーツをしていると乳酸が溜まったなどいいますが、これは
解糖系が乳酸発酵によりエネルギー(ATP)を作ったカス(乳酸)が
疲労物質として溜まったということです。
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