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最近読んだ本「殺戮にいたる病」

殺戮にいたる病 我孫子武丸

ネタバレなし

いたるところで聞くどんでん返しミステリー小説だったので購入。
期待を裏切らないトリックだった。最後までまったく気付かなかったし、
最後の文を読んでもよく意味がわかってなかった。
ただ今まで読んでいたことが全部崩れるくらいめちゃくちゃ騙されていたことはわかった。十角館以来の「は?」ってなるトリック。

これを初見でなにも前情報もなく読みたかった、当時本屋で何気なく取った新刊だと凄かったんだろうな。

あと、作者が実際に人を殺したことがあるとしか思えないくらい描写のリアリティが凄い。
ぜんぜんグロいのは平気な方だと思っていたが、ちょっと読み飛ばしたくなるくらいキツイ。しかもけっこう長い。
ここまで読者の脳に描写を投影できるのはこの著者の技術だと思う。
よくこれを頭の中だけで書けるなと思う。
なんか映像見たり自分の体験を思い出しながら書いてるとしか思えない。

簡単なあらすじとしては、
殺人犯とその母親と、それを追う元刑事の3人の視点から物語が進んでいく。
最初に事件が終わった後の逮捕シーンから始まり、 犯人の名前がわかった状態から事件を追体験していくようなシステム。
前述のとおり、犯人視点での死体の解剖シーンがとにかくリアルでグロい。 あと、性的描写も多いので親と一緒に読んだら気まずいシーンがいっぱいある。

グロいのが平気で面白いミステリーが読みたいなら絶対おもしろいので是非読んでほしい。

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