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『お遍路の本当の意味を知る 』夕日の美しい四国の旅

『清々しい風と光。お天道さんに導かれての旅ならば、核心部分は旅の後ろの方にあると思うよ』

そう友人が言っていた。

さ〜て私の旅も後半。
これまで四国の人々は私を温かく迎え入れてくれた。
たびあるごとに『こんな私が⋯。』っていつも心の中で思ってしまう弱い自分…。
私の悪い癖。だからこそ出逢った人々の清々しい明るい笑顔に勇気づけられる。感謝の気持ちでいっぱいになる。

四国と言えばお遍路。
土地の人々は見ず知らずのお遍路さん達を温かく迎えてくれる。
みんな弔いや信仰、人生で何かを抱え背負い、さまざまな目的でお遍路に出るが…
『人と人との出逢いによって生まれるご縁、そして繋がり。その大切さ。人は一人では生きていけない。』そう気付かせてくれるのが八十八箇所お遍路であると。お世話になったAちゃんが教えてくれた。何よりも一人で生きるのは感動や喜び、苦しみや悲しみさえ分かち合えないだろうから、それって生きてて楽しくないのではないのだろうか?
そう思うのは私だけか…?


お遍路は、今もなお脈々と受け継がれてきた四国ならではの風習であり『その土地の人々の心』。私たちが忘れてはいけない『日本人の心そのもの』のようだと感じさせてくれる。


今回の旅の後半は、香川県観音寺市とその周辺で過ごし Aちゃんにお世話になった。
満面の笑顔でAちゃんは言う。
『 相手のことを知りたかったら、まずはありのままの自分をみせることやきん(笑)』
『⋯ことやきん。』心からの笑顔に加えてこの香川弁の響きがいい。
気さくでおおらか。面倒見の良いキュートな女性。そして人を笑わせる天才。誰とでも直ぐに仲良くなってしまう。

最初は一泊だけお世話になるつもりだったけど、Aちゃんは気前良く私に言う。
『もう一泊。泊まっていってええで〜(笑)』
そんな気さくで飾らない彼女の人柄にすっかり魅了された私は、東京に帰る日まで、計4泊もお世話になってしまった。Aちゃん本当にありがとう😊

Aちゃんの友人Mちゃん。時折り観音様のような笑みと眼差しをみせる心穏やかな彼女。明るくてキュート。私が男木島を気に入ったと知り、Mちゃんが大好きな粟島を案内してくれた。借りた自転車に乗り、島の端っこまで風になって走る。
キラキラと水面が輝く夏の海を眺めながら 島唯一の商店で飲むラムネ。
その味がとても懐かしくて、こどもの頃の故郷、田舎の夏を思い出した。

最終日は『善通寺』弘法大師空海生誕の地を訪ねた。真暗闇の壁を手探りで歩いていく私たち。

『今日ここに来たことも仏の縁然り。生きてまた、悔いなきよう生きよ。』
弘法大師さまの声が聞こえてきた。

『父母ケ浜海岸』美しい夕日を観に行った私たち。
またまた出逢う『蝶と花』が大好きダンディーおじちゃんと、日焼け肌に真っ白なTシャツの、自転車に乗ったカッコいいおじちゃん。
素敵なこのおじちゃんたちは私の心に残る人たちだった。

(次②に続く)

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