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社会に飛び込む若者の皆様へ2

◆部下力の高い人
理想の上司に関して私が社会人になった時にどう考えていたかということをはじめに書きたいと思います。

わたしは良い上司、悪い上司という発想があまりありません。それは部下側の目的によって同じ上司が良い上司にもなり、悪い上司にもなると思っているからです。

また、感情的な側面で言えば自分の思考や価値観に合わない場合、悪い上司としていつのまにか部下からは思われていたりします。1度合わないと感情がはたらくと心にATフィールドが展開されてそのあと、上司が有効なことを教えたとしても心の壁が弾いてしまったり、一部しか吸収させなかったりすることはよくあります。

そもそも上司も人間です。家庭環境によって価値観も違いますし、良いところもあれば悪いところが当たり前ですが存在します。

また、上司ももしかしたら成長過程であり、何事も完璧ではないこともあります。感情で言えば部下と同じわけですから気分が落ち込んだりすることもあります(あまり部下の前でそういった姿を見せてはいけませんが人間臭さで言えば上司も喜怒哀楽が存在するわけです)はじめから部下に嫌われたいという上司は存在しないのです。

本当は好かれたいと心で思っていても不器用な人もいれば自分が厳しく言わなければと思い接している人もいます。逆に上司として我々はもっと部下に対して興味関心を持たないといけないし、相手に合わせて接していかなければいけません。

若手の中には個人を見ずにゆとり世代や悟り世代で括ることに不快感を示す人も多くいます。もう少し、双方が歩み寄れればすごく良くなるのでは?といつも思います。

若手の人材と接する機会がある方は改めて今の自分を見つめ直す必要性があるのではないでしょうか。自分の成功体験を教えることはいいですがそれがすでに時代に合わなくなっていませんか。相手は自分と同じではないので同じことしても結果が変わることはあります。上司自身も新しい知識を得ていかなければいけません。

ITのサービスで考えれば若い子が今後はサービスを生み出していくでしょう。だから自分の想像できない案を持ってきた新人の意見をもっと真摯に聞いてみてください。逆に部下側も知識もまだ浅く、経験もない段階で上司を否定したりするのは止めましょう。

成功率で言えば上司の案の方が成功の可能性は高いです。しかし、失敗する確率もあるので上司の意見にしたがって取り組んでも成果が出ないことはあります。だからといって上司が間違っているわけではないのです。

こういったことで不満を感じ社内でマイナスの人脈形成をしないことです。愚痴などはある程度必要だと思いますが時間の浪費にならない程度にするべきです。それよりもどうすればその課題を解決するかを話し合った方がいいでしょう。

できる上司はフォーマル・インフォーマルにネットワークを持っていてます。情報網が張り巡らされています。それは『情報がビジネスの全てである』ことを知り尽くしているからです。そして人間ならば、誰でもそうですが「自分に関係する情報」に一番敏感です。そういう情報は十中八、九、上司の耳に入っていると考えていたほうがよいでしょう。

また、上司だけではありません。同僚や同期、後輩も仕方なく聞いていますが、心の中では「そんなに嫌なら辞めればよいのに」「その上司に可愛がられないのは、あなたのそういう態度や姿勢が原因でしょう」と、案外冷たく思っていたりします。

『出来る部下や後輩』は思っている以上にシビアです。むしろ彼らの方こそ部下力が高いので、愚痴/悪口を話しているのが上司・先輩なので合わせてくれているだけです。

だから、もし上司のことを悪く言いたくなったら、全く自分の普段関係しない世界でやるのが『部下力の高い人』だとおもいます。

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