見出し画像

隣の芝生

隣の芝は青くみえる。

離婚してからの私はずっと隣の芝をみてはその青さを羨ましいと思い、なぜ私の芝はずっと青くならないんだろうと、1人で泣いた。
比べるもんじゃないと言い聞かせて、できる限り隣の芝が見えないようにしてきた。
今日、その芝がふいに目の前に現れた。
近所に引っ越してきたことは聞いていたが、会いたくなかった。私が欲しかったもの全て持っててあとで卑屈になる自分が容易に想像できたのでそこは自己防衛。なんなら、自分の機嫌を保つための責任を果たしたのだ、すらいいたい。

しかしばったり会って話すと意外となんともなかった。
『あーこの人の人生はこう動いたんだ、へー』
素直にそう思った。
この人の人生がどんなに輝こうと、どんなに芝が青くなろうと私の人生には1ミリも影響しない。
自分のマインドが変わった気がして自分を褒めたくなった。

…でもやっぱりこの記事を書きながら思う。
順風満帆な人生で何よりです。
隣の芝は青いな。
今度家に遊びにおいでよ、と言われたけどそこは絶対に行きたくない。私に1ミリのメリットもないし、やっぱり私が卑屈になる未来が見えるから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?