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理不尽に怒る上司

 上司と、僕の後輩(新入社員)が話をしていた。

 上司は後輩に対して、「契約の日時をお客様に連絡してあるのか?」と尋ねていたが、後輩は「はい」と答えていて、その「はい」が問題の発端。
質問者は、「確実な日時」を聞いていて、後輩は「あくまでも予定で仮押さえでいい」と思っていた様子。

 その会話を聞いていて(細かい部分は割愛しますが)完全に会話がずれている。その上で、お互いが感情的になっている。そうなった時点で、横で聞いていた僕としては、「あ、この流れでは何も建設的な結果にならないな」そう感じたので、人ごとの様に、遠くで聞いていました。

 感情的になっている。特に怒っている状態だと、なにもいいことがない。謝ることもしないし、教えようともしない。まずは、そうなっている原因を探るべきなのに、この会話が終わった後(後輩が退室した後)「あいつは噓をつくから腹が立つ」と言っていた。

 僕の頭にたくさんの憶測が浮かぶ。

・そもそも、聞きたいことと、聞かれていることがズレていると思う(質問自体を正確に理解してないズレ。質問者の質問の仕方にも当然非はある)

・上司は、部下である後輩を教え、育てる役割じゃないのか?(起こることは、基本的に上司の責任)

・お互いが、「○○という意味を言っていますか?」とか「意味がズレているといけないので、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか?」とか、すり合わせをしようと歩み寄ればいいのに。

・出来が悪い部下だとしても、その部下を作っているのは上司。人柄が気に入らないとか、振る舞いが嫌だとか、感覚を基に個人に原因を委ねるのではなく、「仕組みで解決」しましょうよ。

これらを無力化にしているのは「怒り」だと思う。冷静さを欠いており、ただ相手を責めることに注力している。
自分が間違えていない、という無駄な自信が勝っている。

目的は?
その仕事を問題なく進めること。
その為に、部下を育てること。もちろん答えを教える必要はなく、質問で、理解度を聞いていくことは効果がある。そして、考えを質問を通じて聞き出すことも、部下を成長される上で効果的だと思う。

そこに怒りは必要なのだろうか?

大人なんだから、上司なんだから、目的を見失わず、怒りを制御しないといけない。
後輩も一年目とはいえ社会人。大人で冷静な対応が必要だろう。
外部のお客様とのやり取りじゃないだけ救いだけど、何事も、自分が悪いかもしれないという前提があれば、怒っていても始まらないし、解決に至らない。

 感情のコントロール。社会人として、上手くやっていくためには必要だな、と常々思う。
怒りは、何にとっても害しかなく、何も生まないな。

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