5th Track_offline+community+ski(コミュニティからのフラットな目線)

社会人になって数年経ったころ、
趣味やサークル活動など、
会社とは異なるコミュニティに参加したい、
そう思っていた時期があった。

出身地や出身校から遠方に就職したため、
そのころの友人は近くにいなかった。
休日に会社の友人と出かけること自体は
全くイヤでは無かったのだが、
自分の時間がすべて勤務先に関わることに
幾ばくかの抵抗感を覚えていた。

そんな記憶が遠い昔になったころ。
スキーをはじめて、毎年シーズン券を購入し、
ホームゲレンデと呼べる場所ができたころ、
そこで関わる人たちが増えてきた。
リフト券売り場の人、
リフト係の人、
スキースクールの先生、
常連のスキーする人。
スキー場以外では関わらない人たち。

関わり方はマチマチで、
目が合い軽く会釈するだけだったり、
タイミングが合うと一緒にリフトに乗って、
スキーの話で盛り上がったりする。
共通の話題があると面白い。
名前のついた集団ではないが、
自分にとってそれは、スキーに関わるコミュニティと言える。
探しものは探すことをやめたときに見つかるのか。

小さなきっかけで滑りが変わる瞬間があり、
そのいくつかはコミュニティでの会話によることも多い。
同じように見えても、滑っている感覚は十人十色で、
ほかの人から言語化された感覚が伝わって、
自分の気づきにつながり、これまでの認識が更新され、
技術向上につながったことが何度もある。

先シーズンで最も印象に残っているが、
「外にあふれる」という表現だ。
スキーの基本は外足荷重であり、その知識は皆持っているが、
どうやって外足に乗るのかは千差万別である。
滑っている真ん中のライン、
重力とターンによる遠心力が釣り合っているポイント、
そこよりも、もっと自分が外にあふれてターンに入ると、
結果として、より外足に乗ることができる。
この認識を持っただけで、体を意識せずに動きに反映され、
今までとは異なる滑りにつながった。

滑っているときはいつも一人だが、
勤務先の価値観を離れ、
同じキーワードを持つコミュニティの中にいることで、
別の世界を感じ、別の楽しみを過ごすことができる。
上手くなる速度も上がっている気がする。


DATA Saber挑戦に踏み切ったきっかけのひとつが、
技術だけではなくコミュニティも重視していることだった。

そして中部コネクトで、今期DATA Saberへの挑戦に関わる方々での
はじめてのオフラインイベントに参加した。
これまでWebでやり取りをさせていただいた方と
直接お会いできるということで、
緊張半分/楽しみ半分で臨んだ。

0. 師匠との対面

Webでは何度かお話しさせていただいた師匠と、
はじめて直接お会いすることができた。
Webでの印象よりも一層、素敵な方であった。
形容するならば、都会・洗練・推量・スマート・ピラティス。
実業務で多忙な中、DATA Saber師匠のお勤めも果たし、
大変スーパーな方であることが確認された。
時間もなく、ちょっと気まずかったことから
例のブログについてはお話しすることができなかった。

1. 他己紹介

3名程度でグループになる。
グループの中で自己紹介をし合う。
その後、全体へ向けて、グループ内のほかの人の紹介をする。
自己紹介ではなく他己紹介。
師匠と同じグループになった。
ここでも師匠は気配りにあふれた鋭さを見せていた。

自分の説明
 ○○という映画を見ました。監督の△△が大好きです。
それを受けた師匠の他己紹介
 △△監督の映画はすべて見ています。

唸る。
幼稚な表現が大人の表現へと変化。
実際にその監督の映画はすべて見ているし、
好きということも包含されている。

2. コミュニティポイントの事例紹介

DATA Saberコミュニティポイント獲得に向けた事例紹介。
特にパブリックViz投稿について丁寧なご説明。
自分でデータソースの取得をしたい場合、
「Webスクレイピング」なる手法をとることができ、
例えばのツールとしてOctoparseが紹介された。
Webでデータ公開されていたとしても、
項目毎にクリックしないと明細データを取得できないことは多々あり、
そのような場合に有効とのこと。
実業務でも役に立つ場面がありそうで、
まずパブリックViz投稿で試していきたい。

ブログ投稿についてもご説明があり、
弟子(Apprentice)の方からは、どのような内容をどのくらいの分量で?
のような質問があった。
師匠陣からは、文章量ではかるのではなく内容で、とのお答え。
イメージがつかめない弟子と、師匠がやってほしいことのギャップ、
痛いほどよく分かる。
お互いにコミュニケーションをとっていきましょう。

3. Tableau Conference2024のサマリー

師匠のおひとりが、先日アメリカで開催された、
Tableau Conference2024」へ参加されており、その報告があった。
本国でもtableauは盛り上がっている様子。
インスタ映えする会場づくりや提供される食事も充実とのこと。
このイベントでtableau publicのローカル保存機能が発表された。

4. ゼロからVizつくりまShow①

師匠1名+弟子(Apprentice)3名でグループとなりVizをつくる。
【お題】
ダッシュボードを作ってください(2枚以上のシートを使ってください)
ダッシュボードは「説明型」にしてください(ord2で出てきた内容)
【データ】

都道府県別の苗字ランキング
県別人口

これはイキナリ困った。仮説が何も思いつかない。
苗字ランキングに意味を見出すことができない。
できないので、データから傾向を読み解こうとしても、
技術が全く伴わない。
改めて自分の実力の無さを思い知った。
ほかの方からの提案から、
全国で一番多い「佐藤」さんが全国にどのように分布しているのか、
というVizをつくった。
周りの方の協力でなんとか形にはなったものの、
仮説設定/データの読み取り/Vizの作成、
それら全ての工程において、不完全燃焼。

5. SNSを活用しよう

師匠陣+事務局陣が推しているtableau界の方々のご紹介。
何名かはすでにフォローしていた一方、
まだ知らない方も居られた。
「過激な発言」との紹介が気になったので、フォローした

6. ゼロからVizつくりまShow②

さきほどとは異なる組み合わせで、
師匠1名+弟子(Apprentice)3名でグループとなりVizをつくる。
【お題】
仮説と結論をしっかりと書いて、ダッシュボードを作ってください
【データ】
年・月別都道府県、市区町村別観光来訪者数

年・月別都道府県、市区町村別観光来訪者数

都会地域とそれ以外の地域で傾向が異なるのでは? との仮説を立てた。
はじめは「都会」の定義をなんとなくの方向だったが、
先の課題で県別人口テーブルがあったため、取得することに。
試したところ、都道府県の値が異なる状態で、
一方は「神奈川県」、もう一方は「神奈川」で結合することができず、
「関係の計算を作成…」から
LEFT([ほにゃらら],2)
にて、進めることができた。
人口が多い上位9都道府県を「都会」としてセットを作成。
そのセットを「色」に投入して識別した。

関係の計算を作成で、LEFT([ほにゃらら],2)

元のテーブルから「年」と「月」が
それぞれ数字として取り込まれていたため、
MAKEDATE([年],[月],1)
として、「年月」計算フィールドを作成した。

MAKEDATEで年と月から年月を生成

見てみると「都会」と「それ以外」の地域で傾向に差は無かった。
そのため、角度を変えて調べてみることとし、
都道府県を前年比の伸び率の降順で並べる。
最も伸び率の高い都道府県について、
観光客数を年月の推移で現し、その要因を推測した。
結果として、1つ目の仮説をまとめたダッシュボードと、
それを受けて次のストーリーにつなげた2つ目のダッシュボード、
この2つをつくった。

小さなことでつまづきながらも、
師匠の示唆を受けながら、
ord1やord3で取得した技術を思い出し合い、
弟子間で上手く補い合い、
3人寄れば文殊の知恵というか、
集合値のメカニズムというか、
グループの一体感、達成感を強く感じることができた。
私が操作でつまる度に、同じチーム内でフォローがあり、
全体を通して大きく詰まることなく、
スムーズに進めることができたのもうれしかった。

7. 懇親会

イベント後に懇親会も行われ、参加させていただいた。
・私の師匠の弟子(Apprentice)時代の話
 圧倒的なord進捗を見せるスーパーな方だったとのこと
・同業種のデータに関わる課題感
 業種が近いと悩みごとも共通している
・迷走中noteに関わる助言
 第三者視点からのフラットな意見をいただけた
など、とても面白い話を伺うことができた。

私は遠方からの参加だったのだが、
そんなことは全く気にならず、
大変有意義なイベントであった。
師匠陣や事務局の方のご準備は大変だったと思う。
良いイベントで弟子たち(Apprentice)を迎えたい、
という気持ちがあふれていた。
しっかりと届いています。


コミュニティの話に戻る。
サラリーマンも長く続けていると、
どうしてもその色に染まってしまう。
会社だったり、人間関係だったり、自分の役割だったり。
勤務先において業務を遂行するにあたっては、
それはそれで大事なところだ。

価値感は多様である。
昔は会社以外の活動に混ざりたい、だったのだが、
既にすっかり染まっている今となっては、
別の価値観を忘れたくない。
勤務先の立ち位置から離れて、
tableauやデータドリブンという共通項でつながり、
自分のアウトプットに真摯に対応いただけている、
この環境が大変ありがたい。


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