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五反田の婚活バーに行ったら悲しい出来事が起こった

昨年の秋頃、Twitter界隈ではちょっとした話題になっている五反田の婚活バーなる店に行ってみた。

五反田の婚活バーに行ってみた

婚活バー。
健全さと怪しさの入り混じったその響きに期待に胸が膨らむ。
Twitterでその存在を知り、強く興味を引かれた。
1人で行く勇気が無かったので、大学時代の友達を誘い2人で訪問した。

入店するには独身証明書が必要になる。
この時独身証明書なる書類の存在を初めて知った。
居住地の役所やコンビニでは入手できないことを知り、地元の市役所に申請して郵送してもらった。

平日の仕事終わりの19時くらいに訪れたが、すでに店は賑わっていた。

先客はだいたい15人前後。
男女比率半々くらいの良い感じ。
年齢は30代が多そうだった(推定年齢)。

受付で独身証明書の提出を済ませ、席を案内される。

4人席の向かいには既に女性2人が座っていた。
このシチュエーションはちょっと緊張する。

お相手の2人は都内で働くOLさんだった。
婚活バーにはいったいどんな人がいるのかとドキドキしていたが、いたって普通のOLさんといった印象。
お互いぎこちないながらもゆるく会話をして和やかな感じ。
こうゆう感じ久々だな〜と妙に懐かしい気持ちになりつつ、お酒を飲み少しずつ緊張もほぐれ、楽しい時間を過ごしていた。
リモート勤務が中心になりリアルで人と話すのも久しぶりだったので、単純に人との直接的なコミュニケーションが楽しかった。

そうして30分ほど経ったころ、お店の人に席変えを提案される。
どうやらみんなが満遍なく会話ができるよう、定期的に席替えを促す仕組みらしい。

私と友人は別々の席に案内され、それぞれ見知らぬ男女グループに配置される。

ここから私にとっての地獄が始まった

私が次に指定された席は男2人と女3人のグループだった。
会話の途中から参加したので、まずはどのような会話をしているのかを把握する為に聞くに徹していたが、どうやら1人の男を中心に会話が回っていることが分かった。

この男、東野幸治を小さくして太らせたような風貌をしていた。
どうもかなりの常連らしく、女性陣とも顔馴染みのようだった。(この店では有名な人らしい)。

この男を中心に、婚活バーの知り合いの話を繰り広げられていた。

「●●さん知ってる?」
「●●さん、この前●●さんと会っていたらしいよ」

といった身内ネタだけが繰り広げられていた。

私ともう1人の男は、その●●さんが誰か知らないので全く会話に入っていけない。

東野と女性陣3人だけが話す時間が延々と続く。

東野「●●さんて、本当理想が高いよなー!」

・・・ま、まだ続くんかい。
まあ、こちらも途中から参加した手前なので話の腰を折るわけにはいかない。
とはいえ、30分ほど経っても身内ネタが終わる様子が無いので、私は機を見て違う話題を放り込むことを試みた。

私「▲▲(東野)さんは最近良い出会いはありましたか?」
と、主である東野を立てつつも、話題を変える質問を放り込んだ。

東野「良い出会いはありますけど、うまくいかないから今だにこの店にいるんですよね〜。」

私「へーそうなんですねー。今日は出会いはありそうですかー?」

東野「・・・。(女性の方を向き直し)ちなみにさっきの●●さんなんだけど〜・・」

ああ。もうダメだ。
こいつ、俺たちを会話に入れる気無いわ。

私の心は白い紙皿の上に置かれていたポッキーよりも脆く折れてしまった。

この後、もう1回席替えタイムがあったが、私と東野ともう1人の3人は何故かセット扱いとなり、この後も別の女性陣とグループになったがそこでもひたすら東野の身内ネタのフリートークに耐える時間が1時間ほど続いた。
終電まではまだ時間があったが、この日は早めに帰路に着くことにした。

婚活バー。
実際にそこから交際に発展し結婚に至る事例もあるので、合う人には合うのだと思う。
ただ、思った以上に、人間関係が出来上がっていて、新参者が入るにはちょっとしたハードルがあると感じた。

本気で参加するにはTwitter婚活垢を持っていることがマスト

ここの店はTwitterでの繋がりで人が集まっているようなので、本気で参加したいのであればTwitterで婚活垢を作成しておくことはマストと言えそうだ。この店で出会ったときに交換するのはLINEではなくTwitterアカウントである。

私も一応Twitterのアカウントはあるが人様に見せられるようなアカウントでは無いため、結局誰とも連絡先を交換せず、初めてで最後になるであろう婚活バーを後にするのであった。





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