子どもたちが生きることを放棄しない社会に(小説「おばけのリベンジ」セルフ解説①)
僕の初の電子書籍、小説「おばけのリベンジ」が発売されて、間もなく1か月を迎えます。「買ったよ報告」や、嬉しいレビュー・ご感想をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ご購入いただいた皆さま、本当にありがとうございます!
ただ……もっともっと届けたい!それが、偽らざる本音です。単に売上を伸ばしたいわけではありません(ぶっちゃけ、それもあるけどやな)。
小説「おばけのリベンジ」には、僕なりに伝えたいメッセージや想いを込めているので、それが広まってほしいのです。
キングコングの西野亮廣さんがよく言っておられますが、「作品は、お客さんに届かないことには創ったものとしてカウントされない」「クリエイターを名乗るなら、届ける努力を怠ってはいけない」と。あるサロンメンバーさんに相談した際にも激励・アドバイスいただき、目が覚めたというか頭や心の中がクリアになりました。
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伝えたいメッセージや想い。こちらとしては届けたい対象についてイメージができていますが、当然のことながら受け取ってもらえるかどうかは相手次第です。
そこで、小説「おばけのリベンジ」をセルフ解説し、物語のメイキングをチラ見せすることを思いつきました。興味を持っていただこうというヤラシイ魂胆です(これもパクりっちゃあパクりです)。
全何回にわたるかわかりませんが、どうぞお付き合いお願いいたします。第1回目の今回は、作品の「幹」となる部分です。
ではまず、小説「おばけのリベンジ」のあらすじを確認しておきましょう。
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「男らしくない」。花の絵を描くことが大好きな高校生の海藤武蔵(かいとう むさし)は、この言葉に子どもの頃から苦しめられてきた。いじめに遭い、親からも見放され、家にも学校にも居場所が無くなった武蔵は、ある夜、交通事故で命を落としてしまう。
しかし、目を開けると、生きている実感が……。なんと武蔵は“おばけ”になっていた!おばけ名「クラ」を授けられ、生まれ変わるその日まで、おばけの世界で暮らすことに。
そんな中、おばけの世界で出会った、いたずら好きのおじさんおばけ・ガンさんと、綺麗なお姉さんおばけ・ユーコと共に、いじめたクラスメイトたちへの復讐を企てる。
はたして、クラのリベンジは成功するのか――。
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めっちゃおもしろそうですね!(笑)
まぁ冗談はさておき、あらすじだけでも前半と後半とでテンションが違うのがおわかりいただけると思います。突然、異世界や転生といった言葉もよぎるようなライトノベル感が漂いますが、ジャンルやカテゴリーなんてどうでもいいので、ここでは置いておきます。
どうでしょう、前半がシリアスであるのに対し、後半はファニー。前半は暗く、後半は賑やか、とも言えるかもしれません。
「死後の世界は楽しいで!Go! Go!Heaven!」
気が触れた教祖様じゃあるまいし、まさか、そんなことが言いたいわけではありません。おばけになった主人公の海藤武蔵がどのような結末を迎えるかは秘密にしておきますが、僕が作品に込めたメッセージや想いは真逆です。
昨今、悲しいニュースばかり見聞きしますが、特に胸を押しつぶされそうになるのが、自らの手で自らの命にピリオドを打つ子どもたちにまつわるもの。
事情もわからないのに個人的な覚悟に他人が首をつっこむものではないという意見も理解できます。追い詰められている子どもたちにとっては、今この瞬間が深刻で、先のことなんて考える余裕すらない。本人たちが抱えるつらさは、僕の乏しい想像力ではあまりにも足りないことも重々承知しています。
それでも、やっぱり僕は「生きることを放棄してはいけない」と言い続けたいのです。言わなくちゃいけないとも感じています。生きていれば、絶対に楽しいことがあるから。死んだら、何もかもが終わっちゃうから。そんなん寂しいし悔しいやんか。
小説「おばけのリベンジ」は3年ほど前に書いた作品ですが、「生きることを放棄してはいけない」というメッセージや想いを真ん中に据えて書き始めました。
大きなことを言わせてもらえば、子どもたちが生きることを諦めない社会を創りたい。
僕も諦めたらあかんよね。がんばります。
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