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パートナーとして農業を手伝う⑤<価格設定と交渉術を学ぶの巻>

「野菜って安いよね」農家になってしみじみ思う。うちは野菜によって¥150〜¥250くらいの値段で委託や無人販売所で販売することが多い。それでもうちの野菜は他所より少し高いと思う。スーパーや直売所に行って、ぎゅうぎゅうに袋詰めされて¥100で売られている野菜を見ると、ちょっと切なくなる。
今回のカンさんの講座は「価格設定と交渉術」。農家が1番苦手そうなとこね(笑)

参加理由

こたろうファームのマルシェ販売の野菜の値段は基本的に私が決めている。スーパーの野菜の値段と比較したり、野菜の珍しさ、サイズ感なども考慮してだいたい¥150〜¥200/袋と主婦には買いやすいように値段と量を調整する。那須高原は2人暮らしの人が多いから、野菜の量も適切にしたい。結局、私の感覚で値段をつけているので、もっと客観的な価格設定の方法を知りたくて参加しました。

学び

野菜の「適正価格」=お客様が納得して買う値段 。商品の価値や手間と比較して決まるもの。種や苗の値段、野菜が仕上がるまでにかかる肥料や農薬、労働力(人件費)に農機具の値段、借りている畑の地代などの計算は旦那さんに任せていますが、私の出来る範囲内の価格設定の見直しをすべきである。わかっちゃいたけど、感覚だけで値段を決めたらダメなのだ。

もうひとつの学びは、"AISAS”(消費者の購買行動プロセス)。A- action I-interest S-search A-action S- share のステップで、また次の消費者へと繋がっていく。こたろうファームのSNS担当として、インターネットでの情報を認知してから購買するまでのプロセスを言葉と順番で理解できて納得。全ての農園名や商品名の統一、問い合わせや購入がよりシンプルにできること、販売所までのアクセスがわかりやすいこと。うーむ、まだまだ課題が山積みである・・。

適正価格にしても、ネット上での購買プロセスにしても、なんとなくわかったような気になっていたことをちゃんと理解することが「学ぶ」ということなんだろうな。

どう活かすか

さて、いつもながらやってみた。まずは、今までなんとなくしか知らなかった野菜を詰めるOPP 「ボードン」袋の値段比較表。

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よく使うものだけですが、今回わかっちゃいたけどこんなに違うのか、と思ったのが11号と11号ロングの値段の差。2倍なのか・・こんなちょっとの長さの違いなのに。野菜の鮮度が保たれるので、マルシェ用の野菜は野菜専用の袋に入れて販売する。1週間で100枚以上使うことも多いから、チリも積もれば、なのである。

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今日は収穫の時に気をつけて長すぎる野菜はやめておこうかな。と、11号のサイズを意識しながら、うちの1番高額(笑)人気商品「高原野菜のサラダセット」の収穫をする。

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今日のサラダセットーサラダ水菜、レッドリアスからし菜、ルッコラ菜花、わさび菜、ケール2種、スイスチャード 全8種類。

150g 前後になるように袋詰め。今日はなんとか全部11号で12セット完了。1袋¥250。この値段が基準の値段で、お得用大袋¥400もたくさん野菜が採れる時期のみ作る。他の野菜もそうだけど、たまに一旦袋詰めしてからやっぱり無理で袋を入れ替えすることがある。それこそ袋の無駄。そこで、袋のサイズを確認するために、袋詰めする時にいつも使う便利グッズを改良。

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はみ出したら11号ロング。短かったら10号。けっこう使えるわ。8号と9号の選別用も作ってみた。

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昨日もサラダセット6セット作ってる途中で常連のお客様が連続で来てご挨拶そして雑談、30分中断。なかなか自分の予定の時間通りには終わらない(笑)で、またplanしてみてDo すればいいわけね。←前回の学びより。

価格設定とは違うかもしれないけど、もうひとつ気をつけないといけないことがある。「忘れ物をしないこと」昨日もカフェのマルシェに野菜を配達に行ってから、「あ、お金入れる缶持ってくの忘れたー」「あ、菜花のレシピ持っていかなかったわ・・」と2ヶ所に再配達。近いけど、ガソリン代も私の時間も無駄。「あールッコラあと200g足りなかったわ」って畑に何度も収穫しにいくのもそう。私の時間も野菜の値段に反映するのをもっと意識しないとね。

今年は価格設定の見直しも含めて、「なんとなくこの値段」ではなく「こういう訳でこの値段」って言えるようになりたい。そして忘れ物しない人になろう!

かんさん、今回もありがとうございました😊

#かん味処 #農業 #zoom講座 #野菜販売  

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