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吉田篤弘「物語のあるところ」の巻

新しく入手したリップバームが
唇に合わず
案の定荒れました。
悲しすぎますが
殆ど自分のものを買わない母にあげました🙇

吉田篤弘さんの「物語のあるところ」
新刊が出たのでとびついて
予約してまで買った本です📖
吉田篤弘さんの文章が大好きなのですが
もうこれは旧作をもう一度読み直し
あらゆる作品に出てくる「月船町」の登場人物をおさらいしてから
また出直したい気持ちになります。

サラサラと読める本と
そうでない本があります✋
勿論続きが気になる度合いは一緒。
でも何故か読み進めるのに時間がかかるものがあります。

難しい文章じゃないのに何でなのかわからなかったのですが
最近「小さな男 静かな声」のあとがきを読んで
なるほどと思いました。

読み渋ってました。
じっくり読みたかったんですね。
少しずつ噛みしめるように読み進めたかったんです。

吉田篤弘さんの本は、

登場人物の心の動きを少しずつ感じて
一緒に立ち止まったり
悩んだり
一歩踏み出した喜びを共有しながら読みたい📖

ダメなことではなかったんだなと
ちょっと安心しました😄

この本も
月船町が舞台ということで
月船絡みの本を読み直そうと、開いたページを一度閉じました✋


旧作を全て読むのも大変なので
そのまま今日は実家に持ってきたわけです。

吉田さんが月船町におもむいて
そこで何やら登場人物と色々お話をする、という話。

作品に度々登場する「月船町」は
わたしの憧れの町です。
映画館が苦手なのに
月船町の映画館に思いを馳せたりしちゃってます。
きっと道は小道が多くて
坂道なんかもちょこちょこあって
ちょっとした商店が並び
そこで日々の食材や、古本を買って
顔なじみの人と通りで挨拶なんて交わしちゃったりして。

刺激は多分そんなにないし
おしゃれな洋服屋も無いかもしれないし
結局映画館で映画も観ないかもしれません。

でも憧れるんです。

平凡に見えるようで
ちょっと癖のある人もいて
そういう人たちにわたしは何か意見を求めることがあるかもしれなくて
厳しいことを言われたら
多分果物屋の青年に冷静に慰めてもらうかもしれません。

でも🤔
実はわたしが今住んでいる土地も
少し近いところがあるのかも、と
考えることがあります。

実は
どこにでも月船町はあって
ただ近くを見ていないだけなのかもしれませんね🤔

よく行く古本屋さん
ノルディクスタイルのコーヒーが飲めるカフェ
そこでわたしはいつもチャイを飲んでる不届き者
果物屋さんや屋台はないけど
美味しいお寿司屋さんがあって
上質な素材とデザインを扱うお洋服屋さんがあります。

ニッチな作品を数多く上映する映画館だってあります。
美術館もあるし、そこにはありがたいことに図書館が併設されてて
そのどれもが、何なら歩いて行ける距離に位置してます。

クセのある面白い人たちが沢山いて
時々一緒に食事をしたり、
お店に行って買い物がてら立ち話をします。

本を読む楽しさは
立ち止まって考えたり、気づくことだったりします。
勿論その世界を覗いて、刺激を受けてみたり
体験できないことを疑似体験できたりする良さもありますが
わたしがついつい選ぶ本の多くは
わりと前者だったりするんですね。

全くの別世界ではなくてちょっととなりにある、みたいな本📖

こういう人いるよね、とか、こういうことある、とかそんな話📖

んで、時々じんわり感動したり、ドキドキしたりするけど、それは特に圧倒的な何かではない、みたいな🌿

吉田さんの本は
そういうものが多い気がします😄
(個人的な意見)

江國香織さんの本もそれに近い📖

けど、ハッとする意見があったりして。

「考えたい」「気づきたい」なんて
ちょっと面倒な人だと思われるかもしれませんが
わたし自身はそういう「人間くさい人」が結構好きです🙇🌿

一見つまらなそうことをちゃんと考えて
それを本気で話すことの楽しさが
この本にはあるような気がします📖

月船町に行ってみたいと
わたしのように密かに思っている方は是非🤗


福島市は雨が降ったりやんだり☂
虫の声が軽やかです🦗
早く大汗をかかなくてもいい
涼しい気切になりますように😊
ごきげんよう✋



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