語彙(ごい)を増やすと世界が広がる
古沢良太さん脚本の作品が好きです。
理由は、一言で「セリフの力」に尽きます。
代表作はたくさんありすぎて選ぶのに困りますが、しいていうなら映画では「ALWAYS 三丁目の夕日」でしょうか。
テレビドラマでいえば、「コンフィデンスマンJP(シリーズ)」と言いたいところですが、僅差で「リーガルハイ」をトップに挙げたいと思います。
リーガルハイ(2012年放映)は、まさに「セリフの力」で超人気ドラマになったと言っても過言ではありません。
コミカド演じる堺雅人さんのひたすら続く早口、罵倒のセリフは観る人の心を引きつけ、幾度となく度となくスカッとさせられました。
こんな感じで、延々と続くセリフ。
難易度の高いセリフを鬼気迫る熱量で演じていた堺さん、さすがプロです。
罵倒する場面においても、ただ「バカ」とか「アホ」と言った単調な言葉を連発するのではなく、ユーモアがあり知性を感じさせるんですよね。
セリフの中に散りばめられた「語彙」の豊かさをとても楽しめるのが古沢さんの脚本であり、作品の面白さにつながっていると言えます。
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語彙というのは、表現力に直結しています。
日常に引きつけてみると、意識して語彙を増やしていかないと、ぼくらはずっーと同じような単語だけを使いながら生活しています(できてしまいます)。
ただその行く末に待っているのは、ひと言で言えばマンネリです。
しかし、新たな語彙を増やしていくことで見える世界は広がるでしょう。
多様な表現ができるだけではなく、他者の気持ちを汲み取る力量も上がります。仕事はもちろん、暮らしにも彩りが生まれるでしょう。
ぼくは語彙を増やすささやかな努力(語彙トレ)を続けています。
一番手軽で実用につながりやすいのは、やはり読書です。
毎日、活字に触れること。
SNSもいいと思いますが、本はプロの手によって選ばれた文章、語彙が多い分、良質な言葉に触れやすい。
やはり読書は今でも欠かせません。
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実はいま、長年本棚の奥に眠っていた一冊の本のページをようやくめくりはじめています。
なぜかは分かりません。
ある国に初めて関心を持ち、少しでも理解しようと思ったのかもしれません。
世界最高峰の文学作品と呼ばれています。
それは・・・
この作品、読まれたことのある方はお分かりかと思います。
登場人物が異常なほど「饒舌(じょうぜつ)」なのです。
セリフが半端なく長い!
語彙の量で圧倒されます。
なんなら半ページ分ずっとセリフですから。
千鳥のノブさんが読んだら確実にツッコんでいるでしょう。
「クセがすごいんじゃ!」と。
短文コミュニケーションに慣れてしまっているので、最初のうちは理解が追いつかず、何度も戻って読まなければなりません。
ロシア人ってみんなこんなにしゃべるのか!?と思ってしまいます。
そこにあるのは、じぶんが使うことのない語彙だらけ。
じぶんの狭い言葉力をまざまざと実感しながら読んでいます。
しかし、この過剰すぎる言葉の応酬にだんだん慣れていくと、どんどん引き込まれていく面白さがこの作品にはあります。
今のぼくにはややハードルが高い作品なのですが、語彙トレーニングには最適です。
(想像でしかありませんが)
脚本家古沢さんの原点。
それはもしかしたらドストエフスキーにあるのでは、と勝手に思いを馳せながら毎日少しづつページをめくっているところです。
読み終えたら、また記事にしたいと思います。
それでは、また。
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ありがとうございます。とってもうれしいです。