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ソウルの魅力:ミュージカル編

初めてミュージカルを観たのは、大学の卒業旅行で立ち寄ったニューヨークで同じゼミのミュージカル女子に誘われた「オペラ座の怪人」です。もうその衝撃といったら。舞台装置、音楽、衣裳、演出など、どれをとっても今まで観たどんな芸術とも比べ物にならないほどインパクトがありました。

翌日には一人で、「ミス・サイゴン」のチケットを取って観にいくくらい一度で虜になりました。この作品もとにかく曲が素晴らしかった。カーテンコースの後、観客が退場する際、オケピから聞こえる「命をあげよう」のメロディーがずっと胸に残っていました。

劇団四季の作品は別として、東宝などで上演される作品は、数年に一度、1~2カ月くらいしか上演されません。ということは、同じ作品をどんなに好きになっても、2、3年に1度しか観れないのです。

ラーメン屋に入って、めっちゃおいしくて、「ごめんね、次は2年後になるね」と言われたらどんなにつらいでしょうか。それと同じです。

10年以上前になりますが、ソウルがニューヨーク、ロンドンに次いで、世界で三番目に公演数が多いことを知り、「ん?東京で観れないならソウルで観ればいいじゃない」と、マリーアントワネット的な気付きを得ます(実際あれは、マリーアントワネットが言ったのではないそうですが)。

色々調べてみたところ、まず目にしたのは、劇団四季が監修した「ライオン・キング」がソウルで上映中という情報。ライオン・キングは10回くらい見ていますが、四季では一番好きな作品。これは行くしかないと、初めて、ミュージカル観劇を目的に、ソウルを訪れました。

そこで感動だったのは当日にもかかわらず、前から3列目センター席が取れたこと。ストーリは分かっているので、言葉の問題はありません。それからすっかりソウルは、ミュージカルを観に行く場所になりました。

日本と比べ、断然上演数が多いので、ピーク時は毎月、そして2週連続で訪れたこともあります。マイルを使えば12000マイルだったのも手伝い……

チケットの予約は「インターパーク」という日本でいう「ぴあ」のようなサイトで行えます。

ブロードウェイ作品以外にも韓国でおすすめなのは、「ノンバーバル・ミュージカル」、つまり、セリフのないミュージカルです。日本でもかつて上演された「NANTA」が有名ですが、「SA.CHOOM(サチュム 恋したらダンス)」や「ペインターズ」などがおすすめです。

肝心のクオリティはというと、他の韓流エンターテインメントと同様、相当高いと思います。そして、「スリルミー」「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」など、韓国で上演された作品が日本で上演されるほど、注目されているのです。

次はいつ行けるか見当もつきませんが、静かに楽しみに待っています。

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