作りこまれた世界観に引き込まれるフリーゲーム「almagest-overture-」
almagest-overture "Third Edition"は、2006年に配布開始されたフリーゲームです。今でもダウンロードできます。(作者様サイト)私の環境Windows10では動作します。(終了時にエラーが出ますが・・・)
このゲームは、ジャンルとしてはスペースオペラです。宇宙での国家戦争を描いています。ゲームとしては、三国志のようなターン制国盗りシミュレーションゲームです。クリア条件は、現在残っている国家が自国のみもしくは自国と同盟国のみになることです。
グラフィックがすごい
2006年のゲームなので、グラフィックがもう受け付けなさそう・・・と思った方、心配ありません。今でも十分通用するグラフィックです。当時はかなりの衝撃でした。戦艦一つ一つに異なるグラフィックが設定されており、キャラ一人一人に顔グラもあります。
世界観がすごい
ストーリーの始まりの事件は、イリアスの悲劇です。イリアスという惑星に国家を構えるアヴィリオン共和国がありました。この国家は革命軍で、ある強力な軍事技術を持っていました。その国家を、帝国である地球統一連邦が惑星ごとめちゃくちゃになるまで攻撃したという事件です。経済は壊滅、攻撃をした部隊長は隠居、国際的にも問題だったが最大勢力の地球統一連邦には他国は何も言えず…というものです。
プレーできるシナリオは5つ(通常3つ、ifが2つ)あるのですが、イリアスの悲劇の6年後が最初のシナリオです。そのシナリオは、保守主義の国家が3つ(地球統一連邦と従う2国)、中道国家が3つ、革命主義国家が3つ(ストーリーの主人公)、孤立、中立がいます。
国ごとに士官の特徴があり、政治が得意、天才が多い、全体的に能力が低いなどあります。ちなみに地球統一連邦は全体的に能力が低いです。腐敗を示しているのでしょうか・・・。
イベント
イベントは全部で41種類あります。一度見るとリストが埋まっていきます。埋めていくのも楽しいです。
イベントは各国に用意されており、キャラの会話です。その会話からキャラの性格が分かります。カッコいいセリフを言うキャラもいれば、バカっぽいキャラもいます。
セリフ
イベントでのセリフも良いんですが、外交時のセリフもカッコいいです。宣戦布告、講和受託、講和拒否、同盟締結、同盟拒否、降伏受託、降伏拒否、本国を攻められた時に国家元首のセリフが見れます。冷静なキャラもいれば、難しい言葉を使うキャラ、焦っているようなキャラもいます。1人1人に、しっかりと設定があるということを感じさせてくれます。
戦闘
戦闘は、艦隊を編成して出撃します。艦隊には、キャラを最大3体と戦艦を配属します。最大4部隊で出撃し、作戦を決めるとオートで進行します。艦隊の能力は作戦適性・部隊能力値・戦艦能力で決まります。戦艦は相性があり、高価な戦艦を使っていれば勝てるというものではありません。そこも面白いところです。
戦艦をカスタマイズできる
技術開発をすると、戦艦をカスタマイズして能力を変化させることができます。
キャラ能力が成長する
プレー中にキャラの能力が成長していきます。戦艦データとキャラデータは引き継ぐことができます。
エンディングは10種類
マルチエンディングで、プレイ内容によって10種類に分岐します。(そのうち一つは特定シナリオで滅亡すること)その条件を探すのも面白いです。エンディングによっては、クリア前に自国に対する革命軍が出てきたり、起動要塞が出てきたりします。
面白いんで、ぜひプレーして!
このゲームは作者さんがネット的に行方不明になったこともあり、ストーリーが未完になっています。そのストーリーの考察をするのも面白いです。何回も遊ぶと面白さが分かって、いろいろな楽しみ方ができるようになります。ぜひ、プレーしてください。