【雑記】過剰品質を防ぐためには
おはようございます。
4月から社会人5年目になりまして、社内でも中堅と言われる立ち位置になってきました。中堅となると、上から大きな仕事がどんどん降ってきますし、それを自分でどのようなスケジュールで、どの仕事を優先してやっていくかを決めていかなければならないです。
その中で、どうしても欲張ってしまう私は業務時間が伸びてしまう傾向があり、優先度が低い仕事を先延ばしにするしかなくなるのですが、それよりもまず、業務効率を上げる方向へも成長する必要があると思いました。
そこで、本日は株式会社ポテンシャル・ディスカバリー・コンサルティングさんが出版されていた『TIME Management』を読んでみました。
その中には、タイムマネージメントをうまく行っていくための様々なコツが取り上げられていたのですが、私にとって今最も意識しないといけないなと感じた「過剰品質」について、取り上げて雑記として記録を残そうと思います。
1.過剰品質とは
まず過剰品質とはということなの?というところですが、本書では以下のように定義されていました。
正直これについては私自身思い当たる節しかなかったです。
・ソフトウェアのバージョンアップで搭載する機能を検討していて、良かれと思って追加した機能が全く使われていない。
・ソフトウェアの開発担当機能の仕様を検討して、上司に説明するために丁寧にプレゼンテーション資料を作ったけど、結局最初の数ページで議論が完結してしまった。
・早く仕事が終わった時に、張り切って自炊して料理を作ったけど、家族のウケはそこまで良くなく、いつもの料理の方が美味しいと言われた。
などなど、日常生活から仕事まで、あらゆる場面で時間をかけて頑張ったけど報われなかったことがたくさんあります。
ソフトウェアなんかは、いくらでもバージョンアップできる時代になっていますし、「こんなことができたら良いなぁ」と想像を膨らませればいくらでも新しい機能案が出てきます。
自己満足って、この過剰品質を生んでしまう原因の一つだと思いますし、パワポ資料は人のこだわりが出てしまうところなので、特に自己満足による過剰品質が生まれてしまうところかなと思っています。
確かに、求められているもの、本当に必要最低限のものが毎回成果物として作れていれば、かなり時間的な効率化につながるんだろうなぁと感じ、一番刺さりました。
2.過剰品質を防ぐために
それではどうすれば過剰品質を防ぐことができるのでしょうか。
まず、なぜ過剰品質が生まれてしまうのかですが、下記のように書かれていました。
特に2つ目はその通りだと思いました。みんなが苦手なのか、日本人が苦手なのかはわかりませんが、とにかく引き算をすることが苦手だというのは感じていますし、自覚もあります。
ソフトウェアのバージョンアップというと、どうしても機能追加になりがちで、機能削除の議論になることはあまりないです。
さらには、新製品開発の際も、既存製品に搭載されている機能は基本的に残す前提で話が進むことが多い。実装上の都合や、個人的な提案で機能の削減を提案しても、今使っている人が困るからという理由で却下されることがほとんどです。
では、過剰品質を防ぐためにはどうしたら良いかというと、「目的思考の徹底」になるのかなと本書を読んで感じました。
今自分が作ろうとしているものの、本来の目的はなんなのかをしっかり理解して成果物を作り上げていくこと。
そのためには、アウトプットを受け取る人が期待しているものを理解する必要があります。密なコミュニケーションを取る、インプットに対する深掘りをする、成果物を小出しにして確認してもらうなど、やれそうなことはたくさんあります。
そもそもインプットしてきた上司が本来の目的を理解していないなんてこともある気がします。
その中で、アウトプットを受け取る人が期待している品質に対して、正しい方向でより良いものを作り出すことができれば、それは過剰品質ではなく高品質になるのでしょう。
ものづくりの最終的な成果物を受け取る人はユーザーに帰着すると思うので、まずはユーザーを知ること、ユーザーの本質的な欲求を理解することから始まるのかなと思いました。HCDですね。笑
過剰品質を防ぐということ、より一層意識して直近の仕事に臨んでみようかなと思います。
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