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悲劇的なデザインから学ぶ

おはようございます。

今日は外も雨で、丸一日やることがないので、昨日読み終わった本をもとにデザインについて徹底的にアウトプットして理解を深める日に自分で勝手に設定しました。

昨日読み終えた本はこちら!

最近はもっぱらデザイン系の本を読み漁っています。デザイン系出身でもなく、美術(お絵かき)も苦手、ファッションやパワポ資料作りのセンスも基本的にない私がどこまで成長できるのか、、、

なんとなく、ユーザーがGUIの概念モデルを理解できるようにすることが鉄則で、基本的にオブジェクト指向UIがそれを満たしやすいこと、人がエラーを起こすパターンにはこのようなものがあって、それぞれどのような考え方で防ぐ手段を考えていけば良いのか、とか体系的な基本原則のようなものは結構見えてきているのかなとは思います。

色の使い方とか、フォントのサイズとか、構造を決めた後のセンスが出てくるデザインの部分は全く磨かれていないかもしれませんが、GUIのワイヤーフレームとか、インタラクションとか、ここさえ押さえておけばユーザビリティは担保されるだろうといったベースとなる部分の理解はだいぶ進められているような実感はあります。

それでは、先ほどの本を振り返っていきます。

1.フォルトツリー分析

本書ではフォルトツリー分析という、実際に起こる可能性のある危険なシナリオを予測し、そのリスクを減らす方法を考えるためのツールが紹介されていました。

このツールについて、以下のように記載されています。

システムにエラーが起こるプロセスを理解するのにも応用できるし、危険な状況や、危険につながりそうな要素を網羅するのに便利だ。さらに、診断ツールやユーザーマニュアルのひな形としても使える。
・・・
やり方がごくシンプルだ。まずは望まない結果を書き出し、そこから逆算して、その結果につながる要素を全て挙げていく。

考えつく限り、起こってほしくない結果を書き出して、それを起こす可能性のある要素を分析していく、その要素それぞれに対して対策を検討していく。

多くの場合、GUIのデザインがわかりにくいために、こちらが想定する操作に誘導できないことが要素としては多く挙がり、対策としてはUIデザインの解決が分析結果によって具体的に導出されるのではないかと思います。

UIデザインを改善していくためにとても良い手法だと思います。ワークショップ的な形で、自社製品に対してこの分析を行なってUIを改善していくような取り組みもできそうだなと思いました。

あとはHCDの中に取り入れることもできるかなと思っていて、プロトタイプをユーザビリティ評価した際に発生したエラーに対して、フォルトツリー分析によってUIの改善をしていくという流れはとても自然だと思いますし、体系的に分析していくことができるので、記録としてもきれいに残すことができそうです。

2.礼儀正しいテクノロジー

人はGUIは絶えずコミュニケーションを取り合う。ユーザーの操作に対してGUIはインタラクションを表現するし、ユーザーが操作していない時にも、注意を引く必要があるのならば、GUIからなんかしらのアクションを起こすし、音が伴うことも多いです。

この時のGUI側のインタラクションに対して、ユーザーを苛立たせるアクション例を示し、それを反面教師として礼儀正しいテクノロジーの例が示されていました。

本書で挙げられていた、礼儀正しいテクノロジーの具体例は以下です。

・何かを実行していいか、ユーザーに許可を求める。
・別の選択肢を提示する。
・全ての選択肢と設定について説明する。
・できる限りユーザーのニーズを先取りする。
・ユーザーの決断を尊重する。(そして記憶する。)
・言葉づかいに気をつける。
・必要な場合は礼儀正しいふりもする。

これらは人同士の関係にも当てはまることが、人と機械の間の関係にも当てはまるという大前提からきています。

GUIのインタラクションを設計する際は、上記のリストを頭に入れながら、人と人のやり取りで同じことが起こった時に苛立たせることがないか、人と人のやり取りならどのようなインタラクションになるかをイメージすると、より自然な使用になるということでしょう。

本書にも書いてあった以下の言葉を常に頭に入れて考えるようにします。

みなさんも次にこうしたインターフェイスをデザインするときは、自分の胸にこう尋ねてほしい。「ユーザーがやりとりしているのが実際の人間だったらどう見えるか。」と。

本日挙げました2つのトピックは本書を読んでみて、自分にとって特に重要で、意識すれば比較的業務に取り入れやすいと感じたことです。

早速、GUIが人間だったら?と常に問いながらGUI設計に取り組んでいこうと思います!

それでは。


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