好きだった人のこと


過去をなくしたりはできない。

はたからみたら恋愛体質と呼ばれるほうかもしれないけれど、ほとんどの場合、はなから 恋愛感情なんてなかった。

ただそこにあるのは 独占欲のみ。

好きっていわれたから好きになった、というか、ただ誰かのものになるのが悔しかった 
私を見ろよって気持ちだけでセックスしたりキスをしたし、好きといった。

いまおもえば 高校生のときの恋なんて、ぜんぶそんなんだった。
社会人になって、逆に体の関係は持たなくなったけれど、態度や言動は対して変わらなかったかもしれない。

独占欲。べつにいらないけど 誰かに取られるなら 私のものにしたい。みんなわたしのものにしたい。


今まで 、本当に すきだ と思う人はいた。ひとりだけ。本当にすきだから、失うよりも 伝えずにいることを選んだ。だからあの人は私の気持ちなど、本当になにも知らないまま、のはず。

自分のような人間が思っていい相手ではなかった。

目が合うたび 話しかけらるたび すれ違うたび 好きだった。

私に対する優しさだけじゃなく、わたしの周りや、彼を取り囲む人々への優しさまで好きだった。胸が張り裂けるような って表現、大げさじゃなくて本当だった。

"あのときのそのひと"のことは いまでも好きなんだと思う。"いまのそのひと"のことは 分からないけど 、記憶の彼方にいるそのひとは、私が今日まで知ってきた人間のなかで いちばん優しく 強く 気高く 賢く 憧れだった。


好きだった人なんて書いたけど、まだ消化できてないから、やっぱり結果はなんにしろ 好きな人には好きと伝えるべきなんだと思う。

昔書いたブログのタイトル、玉砕記念日

玉砕ばかりか もう会うことすらできないんだけれど。


追記

げんきにしてますか







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