主婦狂人

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線になる

好きなものが点だとしたら、点と点が繋がって線になっていくことが最近目に見えて増えて、私の好みとか趣味ってきっと一貫してるんだろうなと嬉しくなった。と、同時に、ずうずうしく羨ましくなった。きっと、その点にはなれないから。 はじめて、アイドルを真剣に知りたいと思ったのが松村北斗だった。 それに気付いたのが2年前の春、25歳。人生で初めて ファンクラブ というものに入ったのが1年前の冬。 ただ会ってみたかった。コンサートのタイミングでファンクラブに入って、落選。そうだよなあな

    • ひさしくながく、つよく

      わたしはいま、こんなに膨らむとは思わなかったほどの大きな気持ちを抱えて歩いています。立ち止まっているのかも知れないし、座り込んでいたいくらいには感情の波にやられているのですが。 この表してもいいのか分からないことは、書くのすら正直躊躇われるけれど、吐き出すところがないから記しておきます。 おそらく。 どういった、すき、なのか、まだいまいちわからないけれど、好きに違いはなくて。 ここにむかし、本当に好きな人がいたことを書いたけれど、自分が抱く感情が 恋じゃなくて愛なんだな

      • 1009

        洗濯物を干す。 あの季節、ベランダから見える街並みは21年生きてきた私の人生で、きっと一番きれいだった。洗濯物がゆれて、洗剤の香りがして、もう一生忘れられないだろうなと思った。知らない人たちが住むこの街で、知っているのはあなただけのこの街で、  誰にもしがみつけずに泣いた。 白と黒のおとこのこは、もう会えないみたいに突然いなくなってしまった。 仲良しだったあの子も、毎日挨拶をかわしたおじいちゃんも、好きだった先生も。頑張れば会えるかもしれないけど、いろんな思いが邪魔をし

        • 好きだった人のこと

          過去をなくしたりはできない。 はたからみたら恋愛体質と呼ばれるほうかもしれないけれど、ほとんどの場合、はなから 恋愛感情なんてなかった。 ただそこにあるのは 独占欲のみ。 好きっていわれたから好きになった、というか、ただ誰かのものになるのが悔しかった  私を見ろよって気持ちだけでセックスしたりキスをしたし、好きといった。 いまおもえば 高校生のときの恋なんて、ぜんぶそんなんだった。 社会人になって、逆に体の関係は持たなくなったけれど、態度や言動は対して変わらなかったか

        線になる

          記憶にすること

          品川区へ足を運んだ。息子の歯医者に行くために。 別にいまの街であたらしく歯医者を探してもいいのだけど、なんとなく理由を残しておきたくて歯医者は変えなかった。4ヶ月に一回の定期検診、もう2年(息子の人生の半分も)お世話になっている歯医者。 大田区に住んでいたのに品川区の歯医者に通い、江東区に引っ越してからも品川区の歯医者に通う。こういうことが嫌いじゃないので、今日ももちろん楽しみだった。 朝旦那と下の子をさそったが、コロナもまた再燃してるしなぁと3歳とふたりで電車にのった

          記憶にすること

          聲の形

           ぼくがこれほど あなたに執着しているのは、 たぶんあなたを 自分で勝手に作り上げているからだ。  サン=テグジュペリ 星の言葉 (P.78) 【出典:星の王子さま】  ときたま頭のなかで思い出す言葉です。 目の前のひとをみるのを忘れがちなので、忘れないように大切にしている。 わたしは、これまで他人に尽くすフリをしてずっと愛していたのは私自身なんだと、昨日聲の形をみてなんだかハッとしてしまった。 それが良いとか悪いとか、なくて、わたしはどこかでヒロインと同じように自

          聲の形

          1年

          わたしは昨年、生まれ育った街 江東区に帰ってきた。 就職するまで一歩も出たことがなかった江東区から、入社した企業の女子寮に入るため品川区民になった。その間大体2年だろうか。それから結婚をして数ヶ月横浜市民として暮らし、出産前には夫の会社に近い大田区へと引っ越しをした。 思えば、どこに住んでいたときもどこかに生まれた街をさがしていた。同じスーパーがあったり、遊歩道が似ていたり、雨の日にあがってくるちょっとウッとなるにおいがしたり。でもやはりそこは私の街ではなく、電車に乗って

          1年