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【猫俳句】春夏秋冬

《春》

山里の
尻尾ふるふる
猫柳ねこやなぎ

こく
猫の目で見る
朧月おぼろづき

《夏》

夏の午後
伸びる猫背に
長い青

縁側に
からのお皿と
爪のあと

《秋》

茜空あかねぞら
土手でじゃれ合う
赤とんぼ

秋刀魚さんまくれ
くれなきゃ今日は
触らせにゃい

《冬》

雪の影
キャッと飛び出す
白い猫

雪時雨ゆきしぐれ
見向きもせずに
夢のなか

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