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17歳
ロキシーの黒いリュック
そこにつめ込んだ教科書は
君を夢へと導くだろうか
ひざ下のスカートから伸びる白い足は
若さゆえの危うさで
なんとかそこに立っている
風を含んだ柔らかな髪が
移りゆく空の色を反射して
その色を変えていく
その一瞬を
わたしは目に焼き付けたい
君が簡単に見逃してしまうその瞬間を
わたしだけは
忘れずにいたい
君はいつか気づくだろう
その限られた時間にしかない
愚かなまでの青さが
大人になりたいと願う
子供でもなくなった自分自身が
自分とはなにかと考えずにはいられない
その危うい心が
このどうしようもない人生の中で
強烈な光を放つ
一瞬であることを
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