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俳句&カリグラフィー zine 『編む』
俳句とカリグラフィーの自作zine 『編む』を発行しました。
2024年5月発行。
#文学フリマ東京 で初売となったzineです。
俳句&カリグラフィーzine 『編む』 後藤麻衣子 著
俳句&カリグラフィーzine『編む』は、全30ページ。
私の俳句作品183句を中心に編集しました。
表紙は、編み目のようなイメージのデザイン。ビビッドな赤色とミント色と、にび色の3色を重ね刷りしています。
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《編む》は、文字や俳句を素材に、自由に日本語を編み遊んでみる、自由なことばの実験室です。このZINEは、自作の俳句作品と、その俳句のカリグラフィー作品を季節ごとに編んでみた、そんな一冊です。
わたしは、日々の些細なことや遠い記憶を、いつも使っている素直な言葉のまま、やさしく人懐っこく俳句に書き残したいと思っています。
それぞれの季節の季語を探し当てながら読み進めたり、くるりと縦向きにして一句を眺めてみたりと、ぜひ自由に楽しんでみてください。
俳句は「ことば」と「ことば」、たまに「季語」との組み合わせや響き合いを、なんとなく楽しむものだと、わたしは思っています。いくつかのことばのなかから、いつかの季節の記憶のかけらを少しでも思い出してもらえたら、わたしもとてもうれしいです。
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ビビッドなネオンレッドの綴じ糸で、平綴じ製本しました。
裏表紙にタイトルと著者名を、かわいいミント色のインクで刷っています。
そのまま俳句を読んだり、回転して一句ずつ読んだり
基本的には私のこれまでの俳句を掲載した「俳句集」であることは間違いないのですが、『編む』は、日本語のカリグラフィーも一緒に楽しめる仕様になっています。
ふつうに読むと、1ページあたり7句、俳句が読めます。
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くるりと90度回転すると、
#俳句カリグラフィー で書いた一句を読むことができます。
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「俳句カリグラフィー」は、私が発案した(たぶん私が初なはず!笑)、俳句を日本語カリグラフィーで書いた作品のことです。
もともと、モダンカリグラフィーレッスンでカリグラフィーの楽しさにハマり、「これで日本語書けたら、俳句をカリグラフィーにできるのでは?」と思って、書き始めました。今も試行錯誤しながら書いています。
書いた「俳句カリグラフィー」は、Instagramでも公開していますので、よかったら覗いてみてくださいね。
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Twitter(現X)でも、#俳句カリグラフィー のタグをつけてたまにつぶやいています。
春夏秋冬でページを分けています
『編む』は、春夏秋冬の季節ごとに俳句を分けて掲載しています。
夏からはじまり、春で終わります。
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それぞれの季節ごとに俳句をわけているので、はじめて俳句を読む人にも「どれが季語なのかな?」と探りながら読み進めることができると思います。
すべての俳句に季語を入れていますので、ぜひ探してみてくださいね。
「俳誌協会新人賞」の受賞作品も記念に掲載
以前、賞をいただきました「全国俳誌協会新人賞 特別賞」の受賞作品も、受賞時のまま掲載しています。
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ちょっとした読みものページあります
ほんの少しだけですが、季節と季節のあいだに、読みものページをつくりました。
タイトルは「とっさのひらがな」。箸休めにどうぞ。
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表紙の印刷のこと
今回のzineは、全ての頁を「リソグラフ印刷」で印刷しました。
印刷と製本は、「レトロ印刷」さんにお願いしました。
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リソグラフ印刷は、インクが混ざって(混色)違う色を表現できたり、ときには色ムラや版ズレがいい味になったりする印刷。
今回の表紙は、ビビッドな朱色とミント色、にびいろを重ねて表現したかったので、試し刷りをしてどんなふうにインクが重なるのかをみてみました。
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表紙には『編む』というタイトルを活字で入れない(!)というデザインにしたので、読めるようにはしておきたいけれど、あまりに黒い部分が強すぎると全体のテキスタイルっぽいデザインとして面白みがなくなってしまうので、その辺りを微調整しました。
今回のデザインも、野口大輔くん(COMULA)にお願いしました。
(お願いしました、と書いてみたものの、ほぼ丸投げですが)
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版画のような有機的な印刷の刷り面がたまりません。
版のズレや、かすれ具合、混色の濃度などは、一冊ごとに微妙に違っています。
それもなんだか愛おしい、そんなzineになりました。
『編む』はカクカクブックスさんで購入できます
俳句&カリグラフィーzine『編む』は、岐阜県各務原市にあるセレクトブックストア「カクカクブックス」さんでご購入いただけます。
オンラインストアもありますので、遠方の方もぜひ、お手に取っていただけると嬉しいです。
カクカクブックスさんでは、お友達のこたまごちゃんと一緒につくった『たろんぺというかたち』も販売していただいてます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718680077163-QWjXHXJ8tq.jpg?width=1200)
こちらは、こたまごちゃんが書いてくれた『たろんぺというかたち』の記事です。こちらもぜひ!!!
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