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起業してすぐエンジニア採用/開発をしてはいけない理由

■これからキャリア選択や就活を考える方
■起業やスタートアップに興味ある方
■人生を豊かにしていきたい方

「起業してすぐエンジニア採用/開発をしてはいけない理由」について考えてみました。

はじめまして。東工大発ITベンチャーGoMA(ゴーマ)株式会社で代表をしております「平賀良」と申します。よろしくお願いします。


今回は「起業してすぐエンジニア採用/開発をしてはいけない理由」について、自分なりの考えをお話させていただきます。
今後も「短時間で学べる情報」を配信していく予定ですので、
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初手は"非エンジニア"だけで走り切る

スタートアップを創業する、または新規事業を立ち上げる状況において
よく「エンジニアを採用してプロダクト開発を行いたい」という創業者や、新規事業者の方がいらっしゃるかと思います。

しかし、創業者が考えるビジネスモデルや新規事業というのは
大抵の場合、市場分析やヒアリング不足もあって
ピポットすることが大前提になります。

そういった場合、先行して開発やエンジニア採用を行ってしまうことによって、要件ズレや、市場とプロダクトのギャップを生む可能性が飛躍してしまうため、基本的には創業者がまずはプロダクト開発を行っていく必要があるのです。

でも、開発が自分でできない場合は、エンジニアに依頼するしかない

という気持ちがあるかと思いますが、これに関して問いたいのは
「本当に開発だけ依頼しようと思ってますか?」ということです。

そもそもエンジニアにどのような形式で要件を伝え
どのように開発の依頼を行うのか
その手順や方法を自分自身が経験、理解している状況かということです。
例えば要件定義の方法や仕様書の書き方、伝え方などです。

私自身の経験も踏まえた意見としては
エンジニアに開発の依頼ができる状態の案件、事業というのは
市場のニーズを一定数確保しており
ユーザーが集まっている状態かキャッシュフローが回っていて
どのような要件定義をしていけば
どの部分がどのように改善されて
どの数字やKPIが成長するのか
完全に理解できている状態だと思っています。

創業間もない状況で、この状態を再現することはほぼ不可能です。
ですので、そのような状況下でエンジニア採用、開発に走るのは
段階をすっ飛ばしているような感覚です。

逆にいうと、まだ市場もはっきり分からないような状況下では
創業者(非エンジニア)だけで事業を進めることができる
または進めるための経験スキルを養う必要があるということです。


「CTOが欲しい」の裏側にある言葉の本質

「エンジニアを採用したい」
「プロダクトの開発を依頼したい」

100人以上の創業者の方とお話させていただいた中で
この言葉の背景にある本質をすごく感じることがあります。

それは優秀なエンジニアを採用して開発依頼を行えば
市場のニーズを満たしユーザーが集まるようなシステムを
勝手に定義して、設計して、運用してくれるのではないか?
という期待を持ってしまうということです。

それが、開発のことが分かる創業メンバー(CTO)が欲しい
という言葉の本質だと思っています。

しかし、市場のニーズを理解し、要件を構築していくのは本来
その事業を始めたいと思った人物がする業務範囲です。
他人任せで形にしてくれると思ってはいけないと思います。

ですので、「エンジニアが欲しい」と言っている創業者を
もう少し言語化していくと
「やりたいことはある。ただ、それがまだどれくらい需要があるのか予測できない。そして私はIT業界に携わった経験がなく、開発に関することがほぼ分からない。なので要件定義を教えてくれるメンバーが欲しい」
になると思います。


この問題は、要件定義に関するキャリア上の経験がない方が創業者となる場合、非常に多く発生すると思います。

私自身も学生起業なので、この問題は苦いほど経験してきました。
そして理解したことは、「エンジニアなしでIT事業を推進する」ということを、勉強できる職場や環境、機会というのは非常に少ないのではないか?ということです。

この学ぶ機会が少ないことに加えて
「このようなルールに乗っ取れば、確実に成功できます」という
方程式も存在しないということです。

よく「起業にルールは存在しない」と言いますが
要件定義、エンジニア、開発に関しても全くその通りで
十人十色、人それぞれのやり方が転がっているという状況なのです。

本で勉強してそれが上手くはまったパターンの方もいますし
たまたま出会った人や環境に教えてもらい
それ以外の方法は知らないという方もいらっしゃいます。

ただ確実に言えることは、もしIT業界に携わった経験のない方が
スタートアップを創業してプロダクトが必要となった場合
「開発を全てエンジニアに任せておけば大丈夫」という姿勢ではなく
「要件定義という概念があり、それは一体どうゆうことなのか?」を一通り理解して、コミュニケーションが最低限取れる状態まで把握しておくことは
必要な行為だと思っています。

その上で、それを理解する方法は人それぞれのため
ルールは存在しませんが、一応参考になる本をご紹介します。

そして、初手は開発やエンジニアはむしろ不要であるということを理解して
創業者を中心に事業を推進していきます。
開発が必要な状況になってきたら
事業が確実に成功していると実感できる感覚が重要です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
良かったらこちらの記事も参考にしてみて下さい。


【会社概要】
社名:GoMA株式会社
称号:東京工業大学発ベンチャー(授与番号110号)
所在地:東京都港区芝浦3-3-6
    東京工業大学田町キャンパスINDEST
代表者:代表取締役 平賀良
設立:2019年12月9日
資本金:3400万円
事業内容:ソフトウェア開発、コンサルティング事業

https://go-ma.co.jp/



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