12*本当のなまえをあげるひと
バルアトルケものがたりⅠ*12
思いがけない、シロのことばに、セオナルドは驚きました。
僕がシロに本当の名前をあげるひとだって??どうしよう。。。
少しの間、考えてから、言いました。
「おとうさんが僕の名前はエルフィに伝わる勇者の名前だって教えてくれた。君の名前も、エルフィに昔から伝わる本から、えらんだらどうだろう?」
「いい考えだね!その本はどこにあるの?」
シロはわくわくして、聞きました。
「おとうさんに聞いておくよ。今日の夕方、この原っぱで、僕の誕生日パーティーがあるんだ。誕生日、一緒にお祝いしよう。きみのおとうさんとおかあさんも来るといいよ。」
セオナルドが言いました。
「わかった!じゃあ夕方、またここに戻ってくるね!楽しみだなあ!」
シロは答え、セオナルドの家を後にしたのでした。
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