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8*アリィ
バルアトルケものがたりv*8
ハーブティーの香りが部屋いっぱいに漂っています。
おかあさんは洗い場に立ち、洗い物をしています。
ルシスはケホケホしながら ハーブティーを飲んでいます。
「ぼく アリィの様子を見てこようかな。ちょっと心配だし。」
セオナルドが言うと
「そうね。起きているようだったら 朝ごはん食べるか聞いてみてくれる?」
おかあさんが答え、セオナルドは台所をあとにしました。
アリィの部屋のドアをノックして、様子をうかがいます。
返事がなかったので、もう一回ノックして小さな声で声をかけました。
「アリィ?だいじょうぶ?起きてる?ごはん食べられそう?」
するとベッドから起き上がる音が聞こえ、そのあとドアが開きました。
「おはよう。うん。起きられると思う。」
アリィはいつもよりはちょっと元気がないようにみえましたが、思ったよりも顔色もよかったので セオナルドはほっとしました。
「ポリッジができてるよ。」
「うん。今行く。」
ふたりはキッチンへ行きました。
「アリィ だいじょうぶ?」
おかあさんが聞き
「うん。もう大丈夫。ありがとう。」
アリィはポリッジを美味しそうに食べ始めました。
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