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1*セオナルドがうまれたとき

バルアトルケものがたりⅠ*1

セオナルドがうまれたのは、太陽が一年でいちばんながく光っている日の、

ちょうどはじまりのときでした。

世界を照らす初めの光の粒がセオナルドに届き、ベールとなってつつんだのです

おかあさんは、セオナルドを抱きながら思いました。

「太陽のように明るく強くみんなを照らすエルフィになりますように」


おとうさんは言いました。

「この子の名前はセオナルドにしよう。エルフィ一族に伝わる水を司る勇者の名前だよ。強いだけでなく、エルフィー族でも一番の賢者と伝わっているんだ。」

おかあさんは言いました。

「なんてすてきないい名前でしょう!そして今日の太陽の光のように明るいおとこのこになってほしいわ。」


ふたりは顔を見合わせてにっこりと笑いました。

おとうさんはおかあさんとセオナルドをぎゅっと抱きしめました。


セオナルドはすやすやと眠っています。



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