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公認会計士1年目の教科書ー開示に詳しくなる編(監査法人マネージャー目線)

こんにちは。ゴルファー会計士です。

前回の記事、公認会計士1年目の教科書の「大局的視点」で、会計士に必要なスキルを紹介しました。


今回は、その個別論点の「開示に詳しくなる編」を解説します。


開示とは?

開示➡①計算書類、②有価証券報告書、③四半期報告書


会社が、世の中に公表する、開示書類のことです。

この開示が間違っていると、会社自身としても恥ずかしいですが、監査法人としてもなぜ、気づかなかったのか?という話になります。

開示のチェックはそれだけ重要な仕事です。


まだ、開示チェックしたことない方は、具体的なチェック方法をイメージできないと思います。

今回の解説では、①勉強方法と、②監査の現場での実践編を紹介します。

開示チェックをしてから、もう一度この記事を見てもらえると、さらに理解が深まります。


開示チェックの方法は以下です。

開示チェックの方法
①計算チェック(合計が合っているか、割合の計算が正しいか等)
②前期の開示書類との整合性
③チェックリストを使って、チェック
④記載例との整合性
⑤監査人作成の調書との整合性

簡単に紹介すると、上記の方法で開示チェックをします。

まずは、監査現場で開示チェックをいち早く経験してください。


①なぜ、開示に強くなると良いのか??

まず、開示に強いとなぜ良いのか?

①クライアントから信頼される
②監査法人内での評価が高くなる
③1年目からイニシアチブをとれるので、やりがいを感じ、楽しくなる

これが開示に強くなるメリットです。


開示は毎年改正されます。

クライアントも分からないことが必ずあります。

開示については、毎回必ず、クライアントから質問が来ます。

その質問に答えられれば、クライアントから信頼されます。


次に、クライアントから信頼を勝ち取れば、当然に監査法人内での評価も高まります。

〇〇さんは、開示に強いから、聞いてみようと、監査法人内でも頼られます。

実際私も、1年目から猛勉強して、開示に詳しくなり、いまだに、開示の質問を同僚から受けます。


開示は知っているか、知らないかだけです。

つまり年次に関係ない。1年目でもしっかりと勉強すれば、年次に関係なく、監査チーム内で1番詳しくなることは可能です。

開示に詳しくなれば、監査チーム内で、開示チェックの主導権を握れます。

仕事は主体的に動けているときが楽しいので、開示チェックでいち早く主導権を握ることで、やりがいを感じ、楽しくなります。


では、開示に強くなる方法を紹介していきます。


②開示に強くなる方法☞勉強編

①プロネクサス、宝印刷の記載例
②不明点は必ず六法で調べる
③週刊経営財務を読む
④旬刊経理情報を読む

①プロネクサス、宝印刷の記載例

開示チェックの時には、必ず、記載例を見ます。

この記載例は、具体的な記載内容が記述されているので、不明点はまずこの記載例を見ます。

開示チェックの時に、不明点は、記載例を見る。これを徹底してください。


②不明点は必ず六法で調べる

記載例を見て、まだ分からない場合は、必ず、六法を調べてください。

財規、内閣府令等、開示に必要な条文があります。

これを調べる癖をつけてください。


③週刊経営財務を読む

毎週発行されていて、会計基準の解説等が載っています。

トピックな会計基準の解説や、開発中の会計基準の動向などを知れます。

新しい会計基準の情報をいち早くピックアップできるメリットがあります。

監査法人勤務の方でしたら、監査法人で購入していて、誰でも読めるはずです。

私は、個人的に購入しています。かなりの金額になりますが、それだけの価値があります。


四半期や、期末前に必ず、決算特集(開示含む)の記事が出ます。

この記事を読んで、開示の留意点は何かを把握しましょう。


④旬刊経理情報を読む

こちらも週刊経営財務と同じようなイメージです。

10日毎に発行されています。

こちらは、とにかく読みやすい。

特集も組まれている。

私は、週刊経営財務をベースに毎週読んで、こちらは、事務所に置いてあるのを定期的に読んでいます。

必要な情報はコピーして、勉強しています。


こちらも、四半期や、期末前に必ず、決算特集(開示含む)の記事が出ます。

この記事を読んで、開示の留意点は何かを把握しましょう。


続いて、監査の実際の現場で、成長するための実践編について解説していきます。


③開示に強くなる方法☞実践編

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