事務所DIY(照明良い感じにしたい編)
事務所を契約した当初に取り付けられていた照明は、お化けが出そうな病院に絶対ついてる系の蛍光灯だった。若干の黄ばみと昭和を感じさせるフレームにスターウォーズのライトセーバーを彷彿させる細長い蛍光灯がついていて、電源を入れるとカランと音を立てフリックしてから白い光を放っていた。DIYで事務所を作っていく事を決意した僕らは照明のリプレイスは優先度高めの作業となった。
照明選定基準は以下の2つを考えた。
明るさと色
デザイン
明るさと色
選定する前に知っておかないといけない知識がある。光といっても光を表す単位はいくつかある。
ケルビン
簡単に言うと光の色の単位。色温度のこと。単位はK。例えば蛍光灯は白っぽい色だし、白熱電球は赤っぽい暖色の色をしてる。
蛍光灯は日本工業規格によって
- 昼光色(5700 ~7100 K)
- 昼白色(4600 ~5500 K)
- 白色(3800~4500 K)
- 温白色(3250 ~3800 K)
- 電球色(2600~3250 K)
の 5 種類に区別されている。
ルーメン
発光している光の強さのこと。単位はlm
ルクス
光が当たっている場所の明るさのこと。単位はlx
※1ルクスは1平方メートルを1ルーメンで一様に照らすことぽい
(ちなみにあと光の向きの強さを表すカンデラという単位もある。)
要件整理
これらのバランスをどうすれば適切かを考える。参考にしたのはこちらの記事 -> 創造的業務における最適な照度および色温度
詳しい内容は参照先を見てもらうとして、結果、
・創造的業務を行う際は比較的低照度で低色温度が向いている。
・照明の選好は個人差やその日の体調によっても変化するので、光環境を変えられる環境が好ましい。
という事だった。
なので以下の要件を満たすものを選定することになった。
・明るさは低照度(250~500lx)くらい
・色温度は3400K(低色温度)くらい
・切り替えれる仕組みあればよい。
デザイン
これについては特に難しいことは考えていない。ダクトレールにつけられる照明で雰囲気オシャレかどうかくらい。男の部室になる予感。
参考にさせてもらった会社
選定
値段が手ごろなのとデザインも気に入ったのでTES LIGHTINGのリビアーノにすることにした。その中で要件満たすものだと3500KのTFL-8452B-35にすることにした。だいたい2mくらい離れれると375ルクスになるので狙ってる照度になりそう。
TFL-8451-35 (600mm) 4個
TFL-8452-35(1200mm) 6個
TFL-8452-50(1200mm) 2個
を購入
配置
最初は謎のこういう配置だった。
大工さんに渡した指示図面はこんな感じ。割と適当でやってくれる。
天井にいろいろ機材ぶら下げたかったのでアンカーも打ってもらった。
照度調整
こいつをダクトレールの先端にいれておくと有効無効をリモコンで切り替えれるので照明のオンオフも切り替えれるようになる。(調光ができるわけではない)チャンネルは全部で9チャンネル使えてそれぞれにマッピングできる。うちではレールごとに6つ使っている。ちなみにもう販売中止になってしまって買えない。そして資格ないとつけれないので専門の人にお願いしよう。
設置
こんな感じになった。普段の作業スペースは暖色系で、隅のアートスペースは白色系で色を分かりやすくしてある。上の写真は全部照明をオンにしているが普段は数レーン消して暗めで利用している。
ルクス計で測定するとデスクの上はだいたい100LX ~ 300LX。頭痛持ちの次郎のデスクは暗めになっている。時々暗闇の中に次郎の顔が浮かんでいるときがある。手元明るくしたいときは私の席の上には照明つけている。1000ルクスくらい。会議デスクやワークスペースは600~800ルクスくらい。
気になること
考えから抜けていたけど、動画や写真を撮るときにフリッカーが発生する。カメラのフレームレートの設定を変えるでも対処できるがフリッカーのことを考えて選定したらよかった。写真や動画たくさんとるような場所だと困りそう。フリッカーレスの照明もあるので選定対象になる。
感想
というわけで、素人が事務所の照明を選定してみた。選定した側としては暗くなりすぎるのが怖かったので照明を割と多めに用意したが、みんなほとんど暗くして利用している。物を書いたり電子工作したりするときには200ルクスとかだと全然暗いので、会社の事業内容によって照明環境はかなり差があるのだなと思った。また、切り替えられる仕組みがあると柔軟にその日の内容に合わせて照度を変えれるので良かった。ダクトレールなので今後照明を気軽に追加できるのも良い。
仕事終わりにお酒を飲みながらDIYのことを熱く語る男の夜には、ダンディなジェントルマンが通うバーさながらの照度に調整することももちろん可能である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?