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思い出の場所

思い出の場所は誰にでもあると思います。

人生の岐路になった、もしくは誰かに出会った場所。

そこに再び訪れるだけで、タイムスリップして当時の記憶が甦る場所。

もしくは嫌な想いをして、二度と来たくないと思った場所。

それらは誰にとっても忘れられない場所であるのは確かな事でしょう。

私はスキーに携わってきたことでまで、いろいろな場所や国に行ってきましたが自分の中の思い出の場所をいくつか紹介したいと思います。

やはり最初は自分の生まれ故郷である小樽の天狗山スキー場。

天狗山から日本海を望む
天狗山から雪景色の小樽

ここは世界でも数少ない海の見えるスキー場であり、抜群のロケーションです。

初めてスキーを履いたのがこのスキー場であり、当時シングルリフトしかなく、父に抱っこされていた思い出があります。

言わば自分の原点です。

生まれ故郷の小樽は山坂が多く、また海運業や水産業で栄えたこともあり、金融取引も活発で北のウォール街と言われる位、栄華を誇りました。
山坂が多いということは、神社仏閣も基本的に高台に作られることが多く、この水天宮の階段は小樽出身のスキー選手であれば必ず1度は訪れたことだと思います。

水天宮

この階段が選手を強くしたといっても過言ではなく、ここに訪れるだけで違う意味で足がすくんでしまいます。。。

海外生活では、初めて海外の街を歩いたと言うことで今も懐かしく思えるのはやはりインスブルックでしょう。

1993年、友人の萱原と初めて海外の街を歩いた
北京五輪代表の石川晴菜さんと休みの日に。

この場所を訪れるたびに時間の流れは早いな、といつも実感しています。

海外のスキー場では、やっぱりヒンタートックスかな。
初めて訪れたときのインパクトが強すぎて。。。

高校1年かな?
2023年6月

このスキー場に来ると、自分の海外での原点はここであり、14歳で初めてヨーロッパに来たときのことを思い出します。
先日、私の恩師でもあるヤマハスキーチーム〜ハートスキーチーム監督の大高さんと杯を酌み交わす機会があり当時の話になりましたが、私が「あの3週間のキャンプは強烈でしたね」と話をしたら
「1ヵ月でレーサーとしての基本をお前たちにぶち込まなきゃいけなかったからな、俺も気合入ってたなー」と言われました。

以前に投稿した記事で、当時の生活は軽く触れているので、興味のある方はご一読ください。

それと同時に今は海外の生活でも少しは慣れてきて心に余裕が出てきて日常を楽しむことができるようになった自分を自分で苦笑いしながら見ています。

選手に帯同してプライベートスタッフでワールドカップを転戦していた時の思い出では自分の憧れの場所だったキッツビュールです。

スラロームスロープのGanslern
左側にStreif

気持ちだけは絶対に負けたくないと、“気張っていたな”と写真を見るたびに妙に青臭い感情や先輩から激励をいただいたことなどいろいろなことを思い出します。

機内より富士山を望む。

そんな様々な感情を整理してくれるのは、飛行機の中であり、日本に帰ってくるたびに窓から富士山が見えるとなぜか嬉しく、“また頑張らないとな”と自分に激を入れてくれるのが母国というものなのでしょうか。

訪れた場所で様々な出会いや体験があり、それが自分の人生を彩るスパイスになっている事は幸せなことです。

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