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体を整えるウォーキング 腕の振り1

ウォーキングに関する色々な投稿がありますが、
他とは少し違った視点でお話をします。

人の歩行は、霊長類ヒト科である我々の
いわゆる直立二足歩行のことで、
主に捕食のためにできた移動手段です。

いかに効率よく二本足で前方に移動できるか
という作りになっています。

スピードなど早めがいいとか言われていますが、
それに関しては後ほどお話をして、
今回は次のようなことをお話しします。

腕の振りについて

歩行では二本の脚を左右交互に振り出し、
片方の脚が地面に着きながら前方に進みます。

左脚が前に出る時は上半身はは左に捻じられます。
右脚が前に出る時は、その逆になります。

上半身の中には背骨とされる脊椎があり
これも当然左右に捻じられます。

この左右の捻じれを少なくすれば効率よく歩けて、
エネルギー消費も少なく抑えられます。
このために振り出された脚と反対方向の腕を
出すことで、この左右の捻じれを完全では
ありませんが、より抑えることが出来るのです。

ちなみに、緊張した時などにやってしまう
同じ方向の腕と脚が出た歩きをすると、
とてもじゃないけど早く歩けないですよね 笑。

肘を曲げて歩く

ウォーキングではなくタラタラ歩いている時は
いいのですが、
ウォーキングの場合はやはりスピードを
上げた方がいいです。

スピードを上げると歩幅が上がり、
腕の振りも大きくなります。

腕の振りは肩関節を中心に円運動をするので
手に向かうほど遠心力が強くなります。
腕が長いほど手にかかる遠心力は強くなります。

遠心力を受けると腕の血液は先端の手に
集まります。
手がむくみますね。

酸素供給などで使った血液は静脈を通し
心臓に戻さなくてはいけません。
心臓にも負担がかかるし、血液を溜めていると
血液だまりである血栓が出来やくなりますね。

これを最小限にするためには、肩からの距離を
少なくするために肘を曲げた方が良いです。

前腕が水平方向に動くようになり、
その力を利用して静脈の血液を心臓側に
送りやすくします。

手の握り方

グーの握りで手を握っていると、
手の筋肉が硬くなり血管も締め付けられ
血液の流れを阻害してしまいます。

指全体をを軽く曲げ、
親指側に太い動脈と静脈があるので、
親指を軽く立てるようにするとより全体の
血管が解放されます。

歩行は四輪駆動

肩甲骨と鎖骨が脚の骨盤に相当します。

骨盤、肩甲骨と鎖骨の動きについては
別でお話をします。

四足獣時代のなごりで、
人の歩行は腕と脚の4つのパーツで機能します。
車のエンジンの動力はシャフトを通し
タイヤに伝わりタイヤが回転します。
そのシャフトに相当するのが
背骨である脊椎です。

腕の振りを早くすることで脚の運びが
早くなります。やってみて下さい。


歩行指導で肘を曲げて歩いて下さい、と指導を
していますが、はずかしーという方が多いです。
自分のことなので回りは気にしないことです。

さあ、肘を曲げて親指立てて
腕を振って、ウォ―キングをしましょう!







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