キャプチャ950

オバマス(MASS FOR THE DEAD)に見る懐古論。ネットの実名文化について

現在、私は先日リリースされたばかりのゲームアプリMASS FOR THE DEAD(通称:オバマス)をプレイしているのですが、ある時、攻略サイトのコメント欄を見ると面白いものを見つけました。

作品上にペロロンチーノというキャラクターがいるのですがよくある間違いでコメントした人はペペロンチーノと書いてしまいました。そのことを指摘する返信があったのですがそれに対するコメント主の返信が「重箱隅乙」というものでした。

私はこの一連のやり取りに非常に懐かしいものを感じました。これはかつて2ちゃんねると呼ばれ、現在5ちゃんねると呼ばれている国内最大手掲示板群でのやり取りにそっくりだったからです。
この短文の単語の組み合わせで意思疎通をするコミュニケーション方式は私が覚えている限り2ちゃんねるに端を発するもので、これが若い頃に全盛期の世代には非常に趣深いものです。というのも現在の若年層(10代~20代前半)はこのようなやり取りはまず行いません。

これまでなんとなく原作オーバーロードのファン層は若年層もいるがそれより若干上の30代層も多いように感じていましたが確信に変わりました。

私は30代前半なのですが現在の5ちゃんねるの主要年齢層では恐らく私の世代が最も若いほうで一番多いのは30代後半~40代後半だと考えています。今から10年程前までは5ちゃんねるのメイン層は20代~30代と考えられますが、それがそのままスライドしているのです。

これはネット環境の世相を大いに表しています。私が10代後半~20代前半の頃はまだネット文化は大衆的なものではなく、一部の者だけがネットにアクセスして恒常的に活動していましたが今や誰もがSNSに参加する時代です。

当時は匿名でのコミュニケーションが当たり前で今のように実名を出して活動している者はほとんどおりませんでした。そして当時を覚える現在の私の世代及びもう一つ上の世代でもこれは如実に文化として残っていて基本的にハンドルネームを用い、個人情報を過度に開示しないのが当然のことになっています。

そのように自分の身分を明かさないのは明確な理由はありませんが一つにはリスクを避ける為です。実は私の別名義のTwitterアカウントは一度だけ炎上し、特定ツイートに対するRTが1万近くなり、リプライ数が200を越える状態になったことがあります。その状態になると私のアカウントの当該ツイートを見る人は当然悪意ある者も多く含まれているので個人情報を開示していると私生活上でのリスクが発生する可能性が当然出てきます。

この炎上というのは必ずしもコンビニエンスストアで店員をやっていて、冷蔵庫に入った写真をアップロードするとか、そういうことだけで発生するわけではなく、なんでもない些細なことがフォロワーを1万程かかえる人にRTされた結果生じる可能性もあります。

よって私は政治家、活動家でもない限りはTwitter上で実名を明かす理由は全く存在しない、危険な行為であると結論づけています。

そのような経緯からFacebookに対しても非常に懐疑的です。私はそもそも実名を明かしてネット活動をすること自体、非常に慎重を要することであると考えているので最初から実名が前提なアメリカナイズなFacebookにはどうも馴染めません。実情はわかりませんが聞いた限りではmixiをより大衆的にしたような文化圏のように感じられます。

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