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Goldilocksパートナー janwill davantesさん インタビュー

Goldilocksに関わる人の考えや人となりを第3者目線でじっくり聞いていく『DEEP INTERVIEW』。Goldilocksは複数のプロジェクトを進める実験企業であり、プロジェクトごとに関わるスタッフも変わるギルド組織でもあります。今回は+NARUのコミュニティマネージャーのjanwill davantesさんにお話を聞きました。

< 聞き手:でんみちこ(Goldilocks PR)>

ーダバちゃん、今日はどうぞよろしくお願いします!私が大遅刻してしまってほんとごめんなさい!

ダバ:全然大丈夫です!というのも僕も遅刻するタイプですし、ゆったりしていたいって思うタイプなので。相手が忙しそうにしているともっとスローダウンさせたくなるというか、穏やかな状況にしてもっと相手のことをじっくり知ることができるといいなと思うんです。人を知るってことに興味があって、あくせく仕事をしている中だと理解するのが難しいなと思うので仕事をさせないぞ〜!って思ったりしています。笑

ーまさかの、人に仕事をさせないと!笑 でも、今のダバちゃんのお仕事であるコミュニティマネージャーの役割もいわゆる”お仕事”というよりは、人の好きを伸ばしたり、サポートしたりというところだから合っているのかもしれないですよね。今は+NARUでどういった活動やコミュニケーションを取られているんですか?

ダバ:+NARUにはコミュニティマネージャーが現在5名いるんですけど、イベント企画をしたり、+NARUに興味を持ってくれている方に施設の説明をしたり、実際に何かイベントや企画をやってみたいという方のお話を聞いて、どうしたらそれを実現させることができるかを一緒に考える伴走役のような役割です。

ー7月7日にオープンしてちょうど1ヶ月経ちましたが、すでに常連さんができたり、差し入れをいただいたり、だいぶ温かい空気感が+NARUにはありますよね。期待できる施設のような気がします。働いてみてどうですか?

ダバ:自分は+NARUの他にシェアハウスの企画運営をしたり、某サービスのカスタマーサポートなどの仕事も他でしているんですけど、+NARUは特に一緒にいる人が心地よくて好きなんですよね。特にGoldilocks代表の川路さんあやさんがとても優しくて、最初に仕事を始めるときに「僕は遅刻しますよ、締め切りすぎますよ、仕事できないですよ!それでもいいんですか?本当に?」って聞いたんですよね。そしたらあやさんは僕のことを「成長させたい」と言ってくれました。

二人は僕にとっては今まで出会ったことのないタイプの方なんですよね。あやさんはバリバリ仕事ができるけど、やさしさもあってメリハリのあるタイプ。川路さんはとにかく寛大。だから、僕自身も+NARUにいることで違う自分の一面を見つけることができるんじゃないかな?ってこれからの自分自身に期待してるんです。他のメンバーも波長が合うなって思うし、何より言われたことをやるんじゃなくて、自分で自主的に動ける自立したメンバーがいることが心地よさの理由だと思います。

ーGoldilocksに関わるそもそものきっかけは?

ダバ:2022年に榎本さんがサポートした日本橋DIVEというGoldilocksのイベントに参加者として関わったのが始まりです。そこで自分のやりたい企画を実施できるというのが面白くて、僕はコミュニケーションをテーマにした企画を実行しました。簡単に言うと、人が二人で向き合って2分間見つめ合い、そこで何を感じるのかを知ると言うものです。何が起こるかわからない前提でしたが、参加された結婚歴の長いご夫婦が見つめあった後に互いに普段言わない愛のメッセージ交換をしたんですよね。その姿を見たときにとても感動しました。そういったコミュニケーションをテーマにした企画が好きなのかもしれません。その後川路さんがGoldilocksを始められてイベント企画を募集されていたので、そこで自分ができそうなことをプレゼンしました。それは今コネクタードとか日本橋語るバーとして繋がっています。

ーダバちゃんはどんな役割を担うことが多いんですか?

僕は先ほど話したシェアハウス企画運営の仕事ではコミュニティビルダーという役職なんですよね。13人の住人のお節介係というか。だからその人の人生にちょっとだけ入り込んだりして話を聞いた時にはアドバイスしたりするんですけど、それで仕事を変える人が現れたりするんですよね。一方的に関わるんじゃなくて、人と人をつなげていくことで変化を促すように意識しているし、実際に変化があるととてもおもしろいと感じます。

でも、自分のスタンスとしてはなるべく下手(したて)に回るようにしていまして。それは意識的にではなく、なんとなく無意識にやってしまうんですけど、そのほうがうまくいくなといいう感覚は過去の経験からですね。相手が自己開示したくなるように、自分がちょっとバカやったりしておちゃらけてます。笑

ー企画を継続していて何か変化したことや気づきとかはありましたか?

詳しくない趣味をシャベる会は次が5回目なんですけど、少しずつハウツーができてきてるなと思います。初めの頃は割とテキストで書くような作業が多かったんですけど、最近は参加者が喋る時間がグッと増えました。割とクールな印象の参加者が気づけば前のめりになってものすごいしゃべっていたりするんですよ。びっくりしました。笑 しかも、参加者のみなさんが+NARUで自分主催でイベントをやりたいって言うようにもなってきています。しゃべることで気持ちがよくなったり、高まったり、聞いてもらうことが自信になったり、いろんな変化を促すんでしょうね。とてもいい傾向だと思います!

ーコミュニティもメンバーも少しずつ熱量が高まってきていますね。ダバちゃんも熱くチャレンジをすることが好きなように見えていますが、その源泉はなんですか?

大学生の時に四国旅をしていた際に目の前で山が崩れて自分の寝床を確保できない大ピンチを経験したことが大きかったと思います。当時はお金もなかったので野宿をする貧乏生活だったんですけど、その大雨の時には外で寝られるところもなくなって、最後の手段と思って地元の方に声をかけたんです。幸いとてもやさしい方に恵まれて、ガレージのスペースを提供いただいたり、おうちに泊めさせていただいたり、とにかく親切にしていただきました。今でもその方々とは連絡を取らせていただいていて、ずっと感謝の気持ちを持ち続けています。

あと、僕は大学でキリスト教を勉強していてスペインを巡礼旅をしたことがあったんですが、旅を始めて1ヶ月くらい経った頃に靴が壊れてしまいました。ガムテープでぐるぐる巻きにしてなんとか歩き続けていたのですが、ある日スペイン人の男性が声をかけてきたかと思ったら、急に靴屋に連れて行かれまして。なんなんだろう?と思っていたら、新しい靴を買ってくれたんです。なんで買ってくれるのか聞いたら、その方は日頃から巡礼旅をしている人をサポートする活動をされていて、ボロボロの靴で旅をしている若い男がいるというのを噂で聞いて助けようと思ってくれたとのことでした。そうやって自分が困っている時に救われる体験をしたことが今の誰かのために頑張りたいと思う気持ちに大きく影響していると思います。

ー今、やりたいと思うことってなにかありますか?

色々ありますよ。社会問題を伝えるためのアート集団を自分で作れたらいいな、とも思うし、長期でハードボイルドな旅もしたいですね。北朝鮮とか、ウクライナとかロシアとか…?身近なところだと最近+NARUのメンバーがボランティアで秋田に行っていて、そういう活動をするのも素晴らしいことだなと感銘を受けたので自分もやってみたいです。
やっぱり助けてもらった恩があるから、それは誰かのために返していかないとって思うんです。困っている人が笑顔になる瞬間、それがうれしいんですよね。

ーダバちゃんはどういう環境で育ってきたんですか?

ダバ:父も母もフィリピン人で、四人兄弟の3番目です。父は植栽を仕事にしていて、最近は盆栽も始めたようです。庭でガーデニングしたり、小屋を作っていてものづくりを一緒にするのが楽しかった記憶があります。あと親はタガログ語を使うんですけど、僕は日本語だったので小学校からの日本語のプリントを毎度僕が翻訳してから親に見せていて、それはまだ小さかった僕にとってはとてもストレスでした。

でも、それからしばらく経って、実は最近になってタガログ語を話せるようになったんですよ。なぜかというと、親が「あなたの同世代の子達はまじめに働いているのに、どうしてあなたはそんなに自由な生き方をしているの?」と聞いてきまして。きちんと説明したいと思ってその理由を口で伝えようとしたら、気づけばタガログ語が話せるようになっていました。親には自分のことをちゃんと理解してもらいたい、そんな思いがあったからかなと。タガログ語はスペイン語と通じているところがあるので、僕はけっこうスペイン語もわかるんですよね。南米旅行とかもそのうち行きたいなと思います。

ー苦労もしたけど、その分得たものもありそうですね。これからもダバちゃんらしさを活かしてGoldilocksでたくさん暴れ回って欲しいです。

ダバ:はい。半径100mの人と人をつなげるために僕にも役立てることがたくさんあると思うし、自分自身が今まさにもがいているところなので、色々経験してどうなりたいのか、自分のありたい姿を見つけられるといいなと思います。引き続きよろしくお願いします!

ーダバちゃん、ありがとうございました!

janwill davantesさん プロフィール
相模原育ちのフィリピン人。映画や音楽などアートに触れる環境で育つ。社会問題に変化を及ぼすアートについて興味を持つ。『クリエイティブ最大化』がコンセプトのシェアハウス「ニューヤンキーノタムロバ」の管理、運営をしています。
https://newyankee.jp/
+NARUでのインタビュー
https://www.plus-naru.com/voice/?id=l5g447slk

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