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Goldilocks パートナー 榎本善晃さんインタビュー

Goldilocksに関わる人の考えや人となりを第3者目線でじっくり聞いていく『DEEP INTERVIEW』。Goldilocksは複数のプロジェクトを進める実験企業であり、プロジェクトごとに関わるスタッフも変わるギルド組織でもあります。今回はプロジェクトエディターの榎本善晃さんにお話を聞きました。

< 聞き手:でんみちこ(Goldilocks PR)>

ー 榎本さん、今日はどうぞよろしくお願いします!まずは榎本さんのされているお仕事について教えてください。

幅広く仕事をしているので、一言で言うのはとても難しいのですが、どうしても肩書きが必要な時にはプロジェクトエディターと言っています。カジュアルに伝えていい時は部活の顧問のおっちゃん役をやってますと言ったりもしてます。笑 地域を盛り上げたい自治体や企業などから依頼されて市民主体型のプロジェクトを企画の立ち上げの段階から伴走するような形で関わったりしています。お題をもらって立ち上げることもありますが、枠がない場合もありますし、壁打ちしたりプロマネのような役割を担うこともあります。硬めだと研修プログラムを考えることもあるし、柔らかめだと群馬の石碑があってそれを地元の子どもたちにPRしたいと言うことで、石碑にポジティブな印象を持ってもらいたかったので、古墳の中にある石碑でリアルRPGを考えたりもしました。

なんの仕事をしているのかを言語化するのは未だに難しいなと思います。笑

ーGoldilocks代表の川路さんとはいつからのお付き合いですか?

多分もう十何年前だと思うのですが、僕が川路さんが主催するイベントに呼ばれた時が最初かな?と思います。川路さんは覚えてないと思うけど。それから年月経って去年2022年のたぶんGoldilocksの創業前に共通の友人が川路さんがやる会社のプロジェクトがおもしろそうだから話を聞いてみてって言われて再会した感じです。なので、長い付き合いの中でも今が一番絡んでいるかなって感じですね。

ーGoldilocksではどんなことをされているんですか?

はじめは去年Goldilocksが開催したDIVE日本橋というイベントの企画をしました。今は新たに開業するコミュニティスペースのコンテンツ作りを考えています。"仕掛け"を一緒に考える、ような感じ。Goldilocksのミッションが半径100mの人と人のつながりを作るってことだけど、人のつながりを作るってのは何かをした後の副産物だと僕は思ってるんですね。なので、その前段階の"何か"を設計することを川路さんと一緒にやっています。僕自身はコミュマネタイプじゃないと思っていて。目の前にいる人に何かしてあげるというよりは、人間自体に興味があって人が動きやすくなる状況ってどんなだろうって考えて試すのが好きなんです。


今年も7月9日に渋谷で開催されました

昔はシブヤ大学の事務局長をやっていたり、今は渋谷ズンチャカ!という音楽祭の裏方をしてるけど、若い人もスタッフとして入ってくれていて中学生がイベントのステージ周りの運営を考えるとかの仕切りをしたり、高校生が大人と対等に意見交換したり、かなりおもしろい現場にいるんですけど、そういう時に適材適所だなぁと思うんですよね。Goldilocksの新たな施設のコミュマネのメンバーと話していても本当に向いている人が着任していると思いました。これからどうなっていくのか、楽しみです。

とはいえ、自分まだまだGoldilocksの全貌をわかってないわ。笑 

ーあ、大丈夫です。Goldilocksの全貌をわかっている人は川路さん以外まだ誰もいないと思います。笑 これからPRも頑張りますね。

ーちなみに、榎本さんはどうしてそういった人を巻き込んでいくイベントや企画をされているんですか?

実はあんまり「巻き込む」って言葉は好きじゃないのですが、僕は声の大きい人に流される風潮があるのが嫌で。誰か影響力のある人が何か言っただけで遠慮をしてしまったり、声をあげることがしにくくなったりして声をかき消されてしまうのがとてももったいないと思う。そうじゃなくて、本気の素人はプロを超えていくことができると思っているから、躊躇しないでやりたいことをやっている人が増えた方が世の中をもっとおもしろくできると信じてるんです。だから普通の人の活躍の場をもっと増やしたいと思っています。やりたいことを見つけたり、やりたいことをやっているとかやりたいことを言語化して表明するのは本当に難しいことだし、簡単にできる人なんてほとんどいないと思ってます。だからこそ、それができるようになるためのきっかけを作ろうとしています。

ーGoldilocksにはどうして関わっているんですか?

うーん、なんでだろう…?笑

よくわかってないですね。でも、大企業を出てきて野に放たれた川路さんが何をするんだろう?ってそこに興味があって関わっているような気がします。
あとは生きていく中でつながりって大事だと思うんです。でも、あんまり「つながりを作りましょう!」って言うと胡散臭かったりして気持ち悪さが出る。それでもつながりってやっぱり大事だと思う。なんかその辺の感覚というか温度感が川路さんとは近しいと思っているし、見えている視点とか視野とかに共感しています。色々話していても具体的に何か行動に起こしていけるんじゃないかって思えるし、実際に試しに実験して失敗したりして気づきを得たりしてる。何かやりたいと言っても話して終わりの人が多い中でそういう実行ができているところがいいと思ってます。

あと、事業をする上で大事だと思っているのが再現性と属人性のバランスが取れていることかな。僕はけっこう属人性バンザイな方なんですが、それでもやっぱり再現性とのバランスが悪いと成り立たなくなることが多い。だからGoldilocksが関係工学と言ってただコミュニケーションを促してつながりを作って終わりじゃなくて、仕組みを使ってさまざまな場面や場所で再現できる形を実験を重ねて効果検証して組み立てていくってところはとてもいいと思うんですよね。

ーGoldilocksはもっとこうするとよくなる!と思うことってありますか?

いやいや、まだGoldilocksは始まってもないと思っていて。自分も全貌も理解していないし、長所を伸ばしてなんぼですよね。川路さんも天真爛漫のあのキャラで突っ走ったらいいと思ってますよ。笑 今は会社としていろんなことを準備してるアップしてる時期だと思ってるので、自分は一緒に遊ぶつもりでいます。笑

ーわかります。笑 私もGoldilocksっていろんなおもちゃが詰まったおもちゃ箱のような会社だと思っていて。人も仕事も主体的に関われば、いかようにも遊べると思っていて、それが組織としての居心地の良さにつながっていると感じています。

ちょっと違う軸かもしれないけど、僕は”成長”ってむずかしいなって思うんですね。解像度の粗い成長ほど人を苦しめることはないと思っていて。昨日自転車に乗れなかったけど、今日初めて乗ることができたとかだったら目の前の充実を感じることができると思うけど、漠然と「成長したいんです」だけだとそれこそ声の大きい人に操作されやすいというか意図せず主体性から外れがちになってしまう。昔見た何かの映画では人が幸せになる要素には3つのことがあるとしていて”自己の成長”と”親密な交友関係”と”コミュニティへの帰属意識”だと。
自己の成長は幸せには欠かせないものとすると、だからこそ成長に呪われないようにしたいと思っていて、その辺の話について今は考えているし、そのうち自分の言葉で伝えられるようにしたいなと思ってます。Goldilocksではそれぞれの目の前の小さな楽しみの発見を面白がりあえるといいな、と思ってます。

ーGoldilocksにはとてもおもしろい人が集まってきているので、今度のメンバーパーチーではそういった話もしてみたいですね!榎本さん、引き続きどうぞよろしくお願いします!インタビューありがとうございました。

榎本善晃さん
行政・企業・市民を横断し、自治体事業からローカルプロジェクトまで、硬軟大小いろんなことの自律化のお手伝いをしています。
好きな食べ物は世界の庶民料理、苦手なことは集団行動です。
よろしくお願いします。
・いろいろまとめ中:https://note.com/exnxo/
・漫画「ローカル×ローカル」もぜひ:https://note.com/murasakitotetsu/n/nb010e7d2cdb3


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