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45歳からのキャリア戦略⑤~キャリアを航海に譬えてみる~

こんにちは。へびそるです。
今後のキャリアに絶賛葛藤中の40代です。
今日は、45歳からのキャリア戦略⑤~キャリアを航海に譬えてみる~と称して自分の今後のキャリアについて綴りたいと思います。
画像の出典:Angela Yuriko SmithさんによるPixabayからの画像

こちら私の自己紹介です。お時間許す方は覗いていってくださるとうれしいです!


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200X年4月、私は港にいた。

これからどんな旅が待っているのだろう。期待に胸が膨らむ。

港には多くの船がいる。
外見だけでなく内装もゴージャスな豪華客船もあれば、
シンプルだけどスピードが出そうな高速船もある。
ちょっとみすぼらしい見た目の船もあれば、
数名しか乗り込めない釣り船のような船も。
動力のついていない筏まである。

私の乗った船はPだ。
豪華客船にはとても及ばないけれど、300名くらい乗れるそれなりに
豪勢な外見でよさげな船だ。
私の大学の同級生たちの多くは、豪華客船に乗船していた。
もともと私は豪華客船には興味はなかった。
Pの、スポーティーでそこそこ豪勢なところが、自分に合うと思った。
26名の乗客とともにPに乗り込んだ。

Pに乗ってからしばらくして気づいた。
この船、外見ほど中身は立派ではなかったのだ。
私たちより前からいる乗客はなぜかみんな忙しそうだし、あまりかまってくれない。
設備もところどころ痛みが激しい。
船長は立派なことを言うし、すごい人のように見えるが、Pがどこに向かっているのかを乗客にはあまり知らせてくれず、情報が少なく不安に思うこともあった。
船長は「夜明け前が一番暗い」と口癖のように言って乗員乗客を鼓舞した。

その言葉を裏付けるかのように、常に波は高く、風は向かい風が強く、なぜかずっと暗闇を航行しているような感じだった。

あるとき、船長が言った。

「この船には新たな指揮官が必要だ」
どうやら、船のオーナーが変わったようだ。
そして、全く違う文化・風土の乗員たちが乗り込んできた。
色落ちデニムにシャツはボタンを上から二つ開けて髪型も派手。
チノパンの私たちとは明らかに違うタイプ。
そのおかげでPは少しは良くなったと思ったが、相変わらず波は高く、向かい風が強く、道のりは険しかった。

Pに乗船してから6年経ったころ、乗客の1人Mと仲良くなった。
Mは私と年齢は1歳違いだったが、色々な船に乗ったことがあり、この船の行く末を心配していた。
「この船、ヤバイかもね」
ちなみに私はPが初めての航海。こんなものかと思っていたので衝撃だった。
よく見知った乗客がいつの間にかいなくなって、あとから下船したことを知ったり、乗客がしょっちゅう入れ替わっていることを思い出した。

Mと知り合ってからしばらくして、私もPという船を降りる決断をした。
その話は元船長(もう船長から引退していた)にも伝わり、部屋にも呼ばれた。引き留めるような会話がなされたが、私の決意は揺るがなかった。

次はどんな船に乗ろうか?

私は商人に相談した。
下船する人の多くは商人に相談すると聞いたからだ。

商人はいろいろな船の事情に通じており、熱心にあれこれ進めてくれる。
私には敷居の高い豪華客船から、新進気鋭のカリスマ船長が引っ張る高速船まで、多彩なラインナップだ。

でも、商人は船のスペックについて熱心に説明してくれるけど、
「私がこの航海でどこに行きたいのか」とか「何を目指して後悔するのか」はあまり興味を持ってくれていないようだ。

とはいえ、私自身、とにかく船を乗り換えたいという一心だったので、
「どこを目指す」とか「何を目指す」とかは深く考えず、すんなりと次の船を決めた。

質実剛健のQ

新しい船Qは、Pよりも外見は質素だったが、設備や内装は意外にしっかりしており、居心地はよかった。
はじめは乗り換えるのは不安だったが、すぐに慣れた。

それに波はなく、風も追い風だった。
Qはスイスイ進んでいた。

Qに乗船して1年ほどたったときに、超大型の台風がアメリカからやってきた。暴風雨にさらされ、船は大きく揺れた。
とても怖かったし、多くの乗員乗客が不安に思ったが、なんとか乗り切った。

あとからわかったことだが、この台風はアメリカで発生した100年に1度クラスの規模で、船を守るために乗客を強制的に下船させた船や、乗客もろとも沈没してしまった船もたくさんあったようだ。

Qの船長は、乗員を守ることをポリシーとしているようだとも知った。
それを聞いて安心した。

ライバルが追い越していく

順風満帆に見えた航海だが、私には気になることがあった。

Qは50年前に建造されて以来、知る人ぞ知る、周囲から一目置かれる存在だった。船長はじめ乗員乗客は、みな、このQという船に誇りを持っているのをすごく感じる。
これはこれで素晴らしいことなのだが、最近は乗客も増え、躯体が重くなっているのか、スピードが落ちている気がするのだ。

また、航海中は波や風を読んで機敏に方向転換していくことが求められるが、舵さばきもやや慎重になりすぎている気もする。設備や内装、何より乗客の質も以前に比べて落ちている気がする。

徐々に、追い越されはじめている。
名前をよく聞いたライバル船や、新興の船が、果敢な舵取りでQを追い越していく。

私はふと思った

QはPに比べてしっかりした作りなので、沈むことはないだろう。
でも、Qが向かっている方向は、果たして私が目指したいところなのだろうか?

このまま乗船し続けることで、どんな良いことが私に起こるんだろう?

というか、そもそも私が目指したいのはどこなんだろうか?

航海する民

私は考えた。
私たちは航海をする民。だから船は必須だし、どの船を選ぶかはとても大事だ。
でも、みんながよいと思っている船が必ずしも自分にとってよいとは限らないはずだ。船の居心地の良さに身を委ね、享楽にふけりたい人もあれば、ストイックに自分を高めていきたい人もある。
自分は、この人生一度きりの航海で、何を得たいのか?

人生の航海をするにあたって、自分で考えることも大事だが、どの船を選ぶかを誰かに相談することも、ときには必要だ。

でも気を付けなければならない。
どの船に乗るか、は誰も責任を取ってくれない。自分の責任で選ばないといけない。
風を読み、波を読む感度を高くする。
間違っても、商人に船を選ばせてはいけないのだ。

とにかく。
一つの船に乗り続けるか、頻繁に乗り換えるか、節目節目で慎重に船を選んでいくかは、もっと柔軟に考えていいはずだ。
目的地が違うなら、同じ船には乗れないのだから。

自分で選ぶ、自分で決める

人生の航海をするうえで、アドバイスをくれる人はたくさんいる。
商人もそうだし、水先案内人もいる。
でも大事なのは、自分で選んで自分で決めること。
商人や水先案内人に勧められるままに船を選んではいけない。
自分の人生は自分でイニシアチブを取るのだ。

私はそう固く決意し、今後の航海について本気で考え始めることにした。

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今回は物語調?で綴ってみました。
キャリアとは航海のようなものですよね。
・どの船に乗るか、すなわち、どの会社に入るかは自分で選ぶ!
・商人はどこまでいっても商人だ!
・泥船に乗っていたら早く下船する!
・目的地が違うなら、その船を降りることを躊躇しない!
・船の船長、乗員、乗客は運命共同体。共感できるか、一緒に航海できるかのフィーリングは大事!

こうやって比喩で考えると、しっくりきます。
45歳からのキャリア戦略、後悔しない航海を目指していきます(笑)

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