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第七十八景 マッチングアプリ大戦記 episode13.14.15

「13人目 Aさん アラサー ?似」

いつも使っていたアプリに限界を感じて、違うアプリを使って初めて会った人。目だけ写真の人で、会ったらなんか変わるかなと思ったけど、おいしいパスタを食べることに終始集中していた。特に目立ったエピソードが無いので、これにて終わり。

「14人目 Tさん アラサー ?似」

この人も新たなアプリでマッチングして会った人。遠めの写真しか無かったけど、クラフトビールが好きということで期待していた。それと相手にも離婚歴があって少し安心感があった。

アポはクラフトビールを飲みに行くことになった。会った印象は面白い人。京都が好き過ぎて、鞄の中に常時京都のガイドブックを入れているようだった。クラフトビールが特別好きという訳ではなく、お酒を飲むこと自体が好きな感じではあった。好きになれそうな感じがしなかったのと、アポの後にオンライン飲み会が控えていたため、1軒目で切り上げる。相手の方からの手ごたえもよくなく、お互いにフェードアウトしてしまった。

「15人目 Tさん アラサー 最初はベッキーだったけど、思い返すと浜辺美波似」

この人ももう一つのアプリ経由で会った人で、のちに1ヶ月ほど付き合うことになる。以前書いたことがある人なので、ざっくりと。

写真は俯いた正面からの写真だった。やり取り時はめっちゃ返信が早くて、送るのが若干面倒になった。

最初のアポは、味噌で煮込んだ料理がおいしい店に飲みに行くことになった。またもや泊りのアポで、昼から現地入りしていた。謎のテンションでもつ煮定食とビールを頼んで、昼から気持ちを盛り上げていた。気が狂っていたのかもしれない。

このころになっても緊張を感じていたので、初めて会う前にお酒を入れてみた。もちろんばれないように一杯だけにした。

駅からバスでアポに店に向かった。集合時間の1分後、相手がやって来た。マスクをしていて知らない人だと思ったが、名前を名乗ったら、確かにアポ相手だった。

店に入り、マスクを外したが写真と同じように見える角度が無かったせいか、全然違う人に見えた。普通に楽しく飲んだ。

次に日にも、ご飯を食べに行くことになり、偽フレンチみたいなところに行った。その次のアポは、ラーメンを食べに行き、その次は日帰り温泉に行くことになり、温泉に行く前の日に付き合うことになった。

会ってから2週間後くらいだったように思う。毎週会いに行った。その次の週は、タイ料理を食べに行った。念願だったカオマンガイを食べることが出来た。夏の盛りで、店にクーラーが無くとても暑かった。

その次の週は一緒にダラダラと過ごした。その翌週には温泉旅行を予定していた。旅行自体は楽しかったが、ちょいちょいなにかと自分を責めだす素振りを見せるようになっていた。

旅行から帰ってきて、コロナ時に旅行に行った自分を許せないとなぜか責められた。僕は県内であれば、普通に行っていたし、そもそも車で数時間かけて、彼女に会いに行くこと自体が旅行みたいであり、リスクなのだ。

それなのに会いに行くことは良くて、旅行はダメという主張はどうしても理解できないものだった。おそらく旅行に行って周りに責められるとでも思ったのだろう。

そのあともずっと引っかかっていた諸々の感情が爆発し、もう無理となってしまった。

隠れていた自分の付き合う上での軸みたいなものが見えてきた気がした。

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