今後の金価格の行方。

 現在、金価格1グラム9,852円です。売り渡し価格で。私が、36年前に、金地金を購入した際の、グラム単価が、987円でしたから、ほぼ、10倍の価格まで跳ね上がった事になります。

 金自体は、利子を産み出す訳でも無く、保管料等(特に盗難、火災が心配です)もかかり、その価値に対しての控除率が高い。金、銀、プラチナの毎月積み立て制度も、各社用意していますが、こちらも手数料、保管料等の控除率が高すぎます。超長期運用(それこそ30年以上)なら話は別ですが。安全資産としては最低限必要ではありますが、総資産に対しての比率は、5%も要らないのでは無いかと、私、考えていました。

 ところが、例の戦争以降、価格の急上昇、高止まりが継続されており、世界の注目を浴びることとなったのです。

 しかしながら、私、いざとなったら、つまり、有事の際の金は、換金または他の製品、商品、サービスの対価足り得るのであろうかと言う素朴な疑問が常にあります。

 と申しますのも、有事の際は、金の売り渡し先(つまり買い主)に足元を見られるでしょう。平時の換金率、レートは通用しません。売り主が圧倒的に不利な立場になります。なぜならば有事に置きましては、物資不足で、誰しもが、金を売却して製品、商品、サービスの購入に走るでしょう。金の供給過剰がいきなり短期間で発生するのです。金価格は一瞬で下落しますよね。

 有事の物資不足時は、物々交換が主流になるのではないかと考えます。その前に、自国通貨の信用が、対外的にも、国内的にも地に落ちたらの大前提が付きます。我が国日本に置きまして、その発生可能性は、限りなくゼロに近いとは思われます。天変地異が無い限り。対外純資産世界第一位の債権国であり、日本国民保有純資産は、国の債務額を上回っているからです。

 それに、前世紀の話ですが、アメリカの大恐慌時期、確か、一般国民の金の売買は禁止されていた筈です。大統領令か新法で。
 
 その様な状況下で、有事限定ではございますが、その際、金は本当に役に立つのかは甚だ疑問なのでございます。

 そして、ここに来て、R国台所事情の逼迫です。戦争継続のため、対外的に売れるものは売って、外貨を稼ぎ、戦略物資を闇ルートで輸入、調達しないと、各種兵器、弾薬、ミサイル、ロケットが製造できず、前線で、将兵が交戦できなくなります。というか、各最前線、その状況が発生しています。

 今まで、原油、天然ガスを安値で、対外的にたたき売りしてきましたが、未だ未だ外貨が足りません。そこで、虎の子の金を、これまたたたき売りするでしょう。既に始めているかもしれません。R国の金準備高公表数値は当てになりません。あの国の公表数値で信用できるものは何一つ有りません。

 また、彼の国は、いざとなったら、どんどん、国内金鉱山の産出増大を現場へ督励するでしょう。それこそ、人件費ゼロ(囚人、政治犯、刑事犯等)で、掘り出すでしょう。

 こうやって、国内の金を、闇ルートで対外的に売り捌き、外貨を稼ぐのです。当然R国の刻印なんか押していません、無地です。

 となりますと、自然、国際金価格の下落が、近々起きてもおかしくないのではないかと考えられます。「一時停戦交渉がまとまった」なんて、ニュースが流れたら」一発で下落ですね。

 今回は以上でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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